巧妙な選挙戦術

新聞の選挙結果報道の方法をボチボチ変えては如何でしょうか?
今日から統一地方選挙後半戦がスタート。我が街、岐阜市では市議選が。定数38名に対し50名が立候補。激しい選挙戦が繰り広げられます。前半戦、知事・指定市長選では大半の地域・・・県議選では我らが岐阜県を除いて・・で投票率が過去最低になった。
マスメディアはその原因を「地方では議会がなんのために存在するのかが有権者に見えにくくなった」あるいは「各政党、取分け民主党が人材発掘・育成に真剣に取り組んでこなかった」から「地方政治の危機だ」と分析しているようだが。私はそうは思わない。
安倍政権が統一地方選挙を今年の重要課題として位置付け、予算のバラマキで地方創生を演出し、地方の不平不満を吸収した巧妙な戦術が功を奏した結果、候補者の擁立が減ったのです。しかし、全国の県議選で唯一、前回よりも投票率が伸びた我が岐阜県は・・・
保守系の現職に自民党が新人を擁立、保守同士が激しくぶつかり合う選挙区が続出。その結果、投票率が上がり、保守系現職や民主党現職がはじき飛ばされた。メディアは選挙のたびに投票率を問題にするが、投票率が低いことは悪いことではありません。その選挙の状況によって・・
関心があれば投票するし、別段問題がなければ、従来のままの候補者で良いわけです。いちいち、投票率が云々とこじつけるのは、そうとしか記事が書けない記者の貧困でしかない。それと、朝日・毎日・読売・・・いずれも月曜(4/13)の朝刊は20ページ立て。
さすがに日経は平常の36ページでしたが。なぜ、投票日の翌日はページ数が減るのか。選挙結果をいち早く伝えるため、ギリギリまで印刷を遅らせるのでページ数を極限まで削る。そんな理由でしょうが。当落などネットで瞬時にわかる時代。
新聞だけが、旧態然として、半日遅れの報道に血道を上げているのは滑稽極まりない。日経は経済誌だから、選挙に重きを置いていないから、36ページ立てにするといえば、それは嘘です。日経の朝刊でも岐阜県の全選挙区の当選者は掲載されていました。
それが新聞社の体質なんでしょう。百年一日が如く、投票率が下がれば、民主主義の危機、政治不信極まれりと論じ、ネットが如何に台頭したとて、如何に古くなった選挙結果でも、翌日の朝刊にはと凌ぎを削る。その報道のやり方を変えない。これでは、新聞の使命である政権に物申すことなど到底出来ないと思うのは私だけではない。安倍政権の巧妙な選挙戦術に国民が翻弄されるのも無理からぬ。Goto

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