東北大の川島隆太教授・・・脳を鍛えたい。
新聞記事と広告は厳重に分けるべきである。新聞広告は所詮、新聞の補完であって、新聞の領域ではない。新聞とはあくまでも記者が取材して、丹精込めて書いた文章を新聞というのである。なんて、格好つけているのは、オールドと申しますか、ロートル新聞人に違いない。
新聞命(しんぶんいのち)の私としては、記事が新聞であって新聞広告には懐疑的な新聞人に、新聞衰退はあなたな達のせいではと申し上げたい。申し挙げても何かが変わるわけではないですが。私の好きな新聞企画に毎日新聞土曜日に組む「くらしナビ」があります。
「くらしナビ」には、人間は身体を鍛えると同じように脳も鍛えるべきではとの視点で、様々な提案をされている東北大学の川島隆太教授が監修する「脳トレ」「脳を鍛えたい」とい特集があります。そこに掲載され、川島教授が指南役を勤める「脳トレ川柳」があります。高齢者の切実な思いがこもり味わい深い川柳です。
6/6の川柳、川島教授が選んだのは、戦後70年、安保法案の審議の真っ只中、市井の人々の思いは、政治が余りにも前のめりになっていいのでしょうか?と問う作者の声を丁寧に拾っています。「あごひもを時々緩め生き抜こう」「戦前よりずーと戦後のままが良い」・・
それと、この紙面の広告は「この夏、蚊と戦う金鳥のラインナップ」とのコピーで紹介された蚊取り線香のKINCHOです。昨年はテング熱が大問題になりました。梅雨に入りました。ジメジメした季節、蚊をはじめとする虫が恐ろしい病原菌を運びます。殺虫剤のでどころ。
KINCHOの広告はまさに的を得た広告と言えるでしょう。その広告、全五段いっぱいに蚊が飛んでいます。その蚊に番号が付いていて、順番に番号を結びますと・・・さて、何が描かれるでしょうか。川島教授の記事の下の広告です。脳トレ広告です。
広告と記事が一体になっているではないですか。誰だ、記事は新聞であって、広告は新聞ではないと嘯く新聞人は?新聞に記事も広告もありません。すべては情報ではないですか。Goto
6/6毎日新聞
コメント
広告業界はレスポンス主義です。余りにもギスギスし過ぎている感があります。業界ことより自分のことの思いが強いんでしょうねぇ。Goto
紙面を添付するのを失念しました。Goto
その広告の出し方は面白いですね。
新聞広告もナショナルクライアント以外の企業が広告を出すときに費用対効果を気にしなければ面白い仕掛けは色々できそうですね。
例えば、全面広告で反響を得るのではなく、購入した人への安心感→そこからの口コミの反響。のように潜在面をもっと見てほしいですね。
あと、広告を出す代わりに記事を書く。バーターでいくしかないんでしょうね。
広告がなくなると新聞自体が発行が厳しくなるので、何とかうまくやってほしいものです。