蘇民将来

おもてなしの心・・ここに極まれり
もう松ノ内ではありませんので、新年の話題はピント外れかも知れませんが。
我が社のハッピーメディア®地域みっちゃく生活情報誌「イセラ」(三重県・伊勢市・鳥羽市・他・59,168部・全戸配布)の1月号。
その表紙を「蘇民将来子孫家」と書かれた木札の付いたしめ縄が飾っています。(写真参照)
伊勢の街を訪ねますと、このしめ縄、一年中、玄関に掲げている家が多くあります。
どんな意味があるのでしょうか?
神話の世界です。お伊勢さんですからね。
貧しい家の兄と裕福な家の弟がいました。
神様が一夜の宿を弟に乞うたところ、身なりの悪さに拒否。
兄は貧しいながらも精一杯のもてなしを。
神様、そのお礼にと、兄に「感謝の印に茅の輪」が授けられ・・
「これを玄関に飾りなさい」疫病から免れると。
そのお陰で、弟は没したが兄の家は繁盛。
その兄の名前が「蘇民将来」です。
その言い伝えで、今も家々の軒先に病魔を祓うお護りとして掲げられています。
それとお伊勢さんは、古来より多くの参拝者が訪れます。
「我々蘇民将来の子孫だから、十二分なおもてなしはできませんが、
お声を掛けて頂ければ、手厚くお世話させていただきます」・・・
そんなもてなしの心を込めて年中玄関に掲げると言われています。
お伊勢さんのお膝元です。
だからこの風習が残っているのかも知れませんが。
日本古来の風習が音を立てて崩れ落ちています。
今年はインバウンドが地方へと押し寄せるでしょう。
彼らの興味は、清潔で自由な都市部だけではない。
日本の古来からの風習を求めています。蘇民将来の心を全国に。Goto
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