折々の言葉

言葉が軽くなっている気がします。メディアの責任とは申しませんが・・・
朝日新聞の一面。我が社では全社員に「天声人語」の書写を義務付けています。
理由は「天声人語を毎日書き写しているお陰で、人間の幅が広がった気がしています」
との若い社員の言葉でお分かりだと思います。
最近の朝日新聞一面に、天声人語に匹敵する「教養」が身につくコーナーがあります。
哲学者・鷲田清一さんの「折々のことば」です。
正直なところ、最近の「天声人語」もう少し味、人間の深み、があれば良いがと。
「折々のことば」は人間味に溢れ、深い味わいがあります。
鷲田清一さんの人柄なんでしょうか。心地よい味がします。
その「折々のことば」にならった・・あなたの大切な「ことば」と
そのエピソードを教えて・・・中高校生に呼びかけた「私の折々のことばコンテスト」に。
多感な中高生が心の支えとしている「ことば」「1万6323作」応募が。
中高生に影響を与えたのは誰のことば?
集計では「有名人」が圧倒的。次いで本や漫画。新聞記事?友人、学校の先生、親の順。
有名人のトップは松岡修造さんで「性格は変えられない。でも、心は変えられる」が
ダントツで、170人が取り上げていると。
審査委員長の鷲田清一さん総評で「励まされたり慰められたり日常の場面で
大事な言葉をもらった作品が多かったが。行き場のない気持ちとか学校の息苦しさとか、
一人きりになったときの激しい感情みたいなものも読みたかった」
「ストンと腑に落ちる言葉と出会うのは嬉しいものですが、
何が言いたいのか今すぐわからないけれど、ドンとくる、凄みを感じる
そういう言葉を大事にしてほしい」と・・
最近、言葉が軽くなっている気がします。
批判のための批判を繰り返す天声人語がその良い例だとは申しませんが。
世の中があまりにも自己中心的になっているからでしょうか。
メディアに責任もあるのではと思います。・・Goto

コメント