残暑です。暑いですが、暑いと言ってないで、日本の知恵に学びませんか。
先日、飛騨高山の若き仲間の慶事があり・・参列させて頂きました。
いいですね。飛騨の文化。まず・・・主賓は着物姿です。(男性ですよ)
家紋入り、露の羽織・・着物は新潟の薄いブラウンの麻織物・・・夏の風情です。
帯はなんだかわかりませんが、涼しげな小緑の色合い。それを粋に着こなす。
十人ほどの集まりで。会場は回り廊下がある二階屋、明治初期のガラス戸に、
日差しを避ける簾が下がり、庭には苔、打ち水で冷んやり感が・・・
お世話下さるお姉さん方も凛とした着物姿・・・
床の間、掛け軸には夏野菜、置物は小さな虫かご、中には鈴虫が・・
お姉さん方の白足袋が畳を擦る音もなんとなく涼し気な和の心を感じます。
飛騨では、大方の男性は、冠婚葬祭には着物をきます。
羽織袴、夏冬の着物は・・・街に暮らす必需品だそうです。
高山祭りが着物を育む習慣の一つなのでしょうか。今も受け継がれていることに・・
そこはかとない文化を感じます。
夏用の着物は・・・肌の表面を気持ちよく空気が通り抜け、
控えめな日陰を作ります。着物は日陰と風通しをそのまま身体に纏う・・
取分け、季節に合わせた天然素材の着物には日本人の季節感が織り込まれています。
かく申す私も、粋な人生を歩んだ親父殿の「形見の着物」を数着持っています。
もちろん、羽織袴もあります。たまには着て見ようかと思いますが・・
とんと、着る機会もありません。
高山の風習がなせるのでしょうか。海外からの観光客。着物を着て、
古い町並みを探索するのが流行しているそうです。
日本人の文化を観光客が楽しみ、日本人が忘れるのは頂けません。
最近、夏には、浴衣を着る若い男女が増えました。お洒落ですね。いいことです。
日本人です。浴衣だけでなく、着物を着ることが普及すればと思います。
高山の慶事・・・宴席の中入りで・・
「めでた、めでたぁ・・・の、若松さぁ・・・まぁ・・よ」と
声を揃えて、全員で唄う・・・じぃ……んと来ます。
今も伝わる若松様と着物文化・・・高山だけでなく、日本各地に残っていると思います。
もし、廃れているならば、我々の手で復活したいものです。
それが、成熟国家日本の姿だと思うからです。Goto
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