新聞の気概

地方紙は全自治体議員の政務活動費不正取得を徹底調査すべきでは?
久々にローカルメディアの真髄に触れました。
メディア、取分け新聞の役割は権力の監視です。
しかし、最近は購読部数の減少、必然として広告出稿の衰退。
新聞経営の根幹が揺れています。
となりますと、ややもすると、広告スポンサーの主力が行政・・
てな・・・ことになっているケースが多いようです。
ペンが鈍るとは申しませんが、そこはそこ、阿吽の呼吸で・・
権力監視が甘くなる・・そんなケースも・・・
もちろん、昨今の米国のようにローカル新聞が次々に廃刊。
監視するメディアがなくなり、ジャーナリズムそのものが崩壊。
議会が歳費や政治活動費をお手盛りで好き勝手に増やすケースがでているようです。
日本はそこまでは酷い状態ではありません。
メディアに信頼もあり、監視機能は果たされていると思うのですが・・
富山市議会での政務活動費の不正取得は・・・お粗末と申しますか、
メディアの監視能力が問われましたね。
でも、発覚の発端は6月議会で議員報酬の10万円アップを自民などが
賛成多数で決めたことに、地元紙、北日本新聞社の記者が喰い下がり取材・・
それを議員が妨害、押し倒される事件が起こり・・・
同紙が地方議会検証のキャンペーンを展開。
その取材過程で、政治活動費不正事実が次々に明らかになったことによります。
兵庫県議の政務活動費不正問題、号泣会見で懲役刑が確定した例があるのに・
平然と不正が行われている事実に愕然とするのですが。
押し倒された記者が女性。故に彼女が「この野郎」とばかりに、
取材したのが・・・だとすれば、男性記者は何やってるんだ。
まあまあ・・・と内部で取材を抑えていたとの話も漏れ聞くと・・
ローカル新聞の内幕に・・これまた愕然するのですが。
この際です。ローカル新聞は総力を挙げ、いや、新聞協会ががっちり
手を組んで、地方議会の政務活動費に不正取得の是非を徹底調査してはどうか。
それが地方紙の気概というものです。
そのくらいできなければ、購読部数の減少に歯止めは掛からない。
ましてや、スポンサーは戻ってこないと思います。Goto

コメント

  1. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    情報格差は、世代間だけではありません。
    地域差が最も大きな格差ではないでしょうか。
    地域の衰退の一番の原因は、優秀な人材が、
    地方を離れたからです。
    地方に人がいないのです。
    件の住職も、情報社会の変遷を地方優秀な、どなたかから、
    聴くチャンスがあれば、そうは思われなかったかと・・・
    地域が活性化するには、公務員頑張りです。
    地方自治体の公務員が、働くことです。
    東京都庁の隠蔽工作・・・全国約250万人の
    地方公務員は他山の石、として欲しいです。Goto

  2. ナガラ より:

    ご丁寧に、ありがとうございます。
    先日、ある寺のご住職から、寺で開催するイベントをネットを利用して告知できないかとのご相談を受けました。
    その時少し気になったのは、ご住職が私ぐらいの年齢なのにPCを扱われず、SNSなどの情報発信の実情をご理解されていないことでした。
    とはいえ、私自身も自慢できるほどの知識がある訳ではありませんので、新聞などの既成のメディアの延長線上で考えているご住職に、情報提供の意味合いを説明するには骨が折れ、結局、最後まで話が噛み合いませんでした。
    ネットが全てとは思いませんが、ネットを利用されないことは無意識にですが情報格差につながり、場合によっては、孤立する危険性を秘めているかも知れませんね。

  3. Goto より:

    コメントありがとうございます。
    いや、頂いたコメントになるほど、深いご理解だと感嘆してしまい、そうだったのかと、コメントするのを忘れました。
    コアな読者から、ナガラさんのコメントになぜ、
    コメントしないと、叱られました。
    ありがとうございます。勉強になりました。
    変わらぬご指導お願い致します。
    Goto

  4. ナガラ より:

    このことは、新聞・テレビなどのメディアが官僚化し硬直していることに、問題があるのではと思います。
    小池東京都知事が知事になって初めて記者会見をした時に、多分、朝日新聞か東京新聞の記者だったと思うのですが、こんな質問を小池知事にしていましたね。
    『知事ご就任おめでとうございます。知事は今後メディアとの距離や付き合いを、どのようにしていこうと考えていますか?』
    今までの就任記者会見では、至極普通の質問のはずですが、小池さんはこの質問に直接答えず、
    『私が選挙期間中、Face Bookやその他のSNSを使って選挙民に、私のシンボルカラーであるグリーンを目印に結集を呼び掛けたところ、私の予想を超えて、五千人規模の人がグリーンのTシャツを着たり、タオルを振りかざして集まった。中には、レタスなどの野菜を掲げた人さえいました。』
    多分この答えは、彼女が一時孤立無援に陥った時、メディアにさえ一方的に冷遇されたしっぺ返しだと思います。質問者もこの意図が理解できたようで、再度の質問をしませんでした。
    彼女の心の内は、『私もマスメディアの人間だった。だから、分かるの。裏の権力なんて威張ってる、あんたたちの頭の構造がおかしい。時代は進化して行き、発信も含め、情報は誰でも自由に扱えるようになっているのよ。あなたたちも石頭の価値観を、少しは切り変えたら如何?』と、言いたかったのでは…。