もんじゅ廃炉・・・

核燃料サイクル策を放棄すれば、必ず核兵器保有論が浮上します。
見出しにこれほど思いが滲むのは珍しいのでは。
読売・・・高速炉、仏と共同研究へ。年内に工程表。
毎日・・・もんじゅ廃炉へ。年末に正式決定。
毎日は、すでに1兆円超の国費を投入したのに、実績があがらない。
これ以上の「金食い虫」を維持するのは困難。背景は原発即時廃止派。
廃炉大歓迎との思いが・・滲みます。
一方の読売、原発推進派。「もんじゅ」に代わる新たなロードマップを
年内に策定。政府はフランスで計画中の高速炉ASTRID(アストリッド)との
共同研究にして、技術開発を継続するとの方針を強調。止めるべきでないの思いが・・
そもそも論で恐縮ですが。
高速増殖炉「もんじゅ」とはなんぞや。
使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出し再利用する・・
核燃料をサイクルする・・ウラン資源の有効活用で、夢の原子炉と言われています。
実現すれば「原発ででる核のゴミ」の解消となります。
読売は折角実験炉まで技術が進んでいるのに、ここで断念するに忍びない。
イノベーションとはやり続けなければ、進まないとの考え方です。
私は科学者ではありませんので、将来本当に「もんじゅ」が
完成するのかどうか・・わかりませんが。
核リサイクルの研究開発を放棄することには反対です。
中国を始め世界各国で原発が推進されている状況です。それを止めることはできません。
日本が核燃料サイクル政策の旗を下ろすことは、
原子力開発を放棄することにならないでしょうか。
扱うことが出来ないからと言って・・・この分野の研究開発は対象から除外するなんて
科学の世界ではどうなんでしょうか?
現在、日本には未処理のプルトニウムが45トンあります。
核爆弾にして6000発分と言われます。核サイクルの研究を放棄すれば・・
必ず・・・核兵器に転用して保管すべき、そんな流れがでてきます。
「もんじゅ」の廃炉は、世界平和とも関係してくるのではないでしょうか。
年内廃炉を閣議決定といいながら曖昧なのは、経産省が賛成、文科省が反対だそうですが。
両省とも背景に省益があるようです。こんな重要なことまで省益では情けない。
政府はちゃんとした「国家観」を持って判断して欲しいものです。
その結果が読売と毎日の違いになっているのですから。Goto

コメント