飲まれなくなったのではない。イノベーションが足らないのだ。
昨年、許容範囲を超えたと、飲酒を止めたと宣言・・
半年近く続けたが、夕食が美味くない。直ぐに終ってしまう。
何となく元気がでない。「酒無くてなんの己が命かな」と粋がって再開しましたが・・
歳なんでしょうねぇ。「五勺の酒で酔うように」・・随分、弱くなりました。
ですから「百薬の長」と考え、程々に嗜んでいます。
私が飲まなくなったせいでもありませんが、昨年のビール出荷量が前年割れだとか。
それも、ビールと発泡酒、第3のビール・・ビール類全3ジャンルが縮小ですって。
そう言えば、若い人の飲み会でも「取り敢えずビール」じゃないんですって・・
ハイボールとかチューハイで乾杯する人が増えたんですって。
容器別販売動向では「家呑み」向けの缶は出荷量が0,3%ですが増加で、
外食向け樽とかタンクが2,5%減。主力の飲食店や居酒屋での落ち込みが大きく
全体をダウンさせたとのこと。
でも、ビール類は01年をピークに年々減少しています。
「酒は国力を示すバロメーター」です。若くてエネルギーに満ちた
新興国や途上国の需要は旺盛です。超の付く高齢化の日本・・
ビールの出荷量からも、老化が進んでいるのではと思うと、淋しい限りです。
ビール類の酒税は26年までに一本化されます。
3ジャンルの過去25年間の出荷量推移を見ればビールが減少を続け・・
発泡酒と第3のビールを合わせるとビールの出荷量を逆転しました。
ビール類の酒税を合算しますと、減税になります。
ビールの税金が下がるので、一見、減税のようですが、
実は近い将来の一本化は増税になります。単純なトリックです。
メーカーにして見れば、発泡酒も第3のビールも、
知恵を絞って新たなジャンルを開発、税負担を軽減して、需要を掘り起こしたのに・・
「トンビに油揚」・・口には出さないでしょうが、忸怩たる思いではないでしょうか。
でも、減少の理由を幾ら探っても、なんの意味もないですね。
「ビールが飲まれなくなったのではない。イノベーションが足らないのだ」
商品開発に手を抜けば、忽ちに、市場を失う。それが、事業と言うモノです。
頑張れ。日本のビールメーカー。私も「取り敢えず」ビールで・・スタートします。Goto
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