朝日新聞の「女性が活躍できる」ための提言が欲しい。
今日は桃の節句・・・雛祭りです。
なぜ、桃と・・・桃は古来より厄を祓う縁起の良い果実とされています。
桃の節句は、女の子の安寧を願う行事です。私にも孫娘が3人います。
スクスクと屈託のない明るい子に育てと願います。
昨今の日本。女性が活躍できる社会にと・・・
男尊女卑なる卑屈な封建社会の歪みを打ち破るべく、
国を挙げての取り組みが進められています。
読売新聞の社会問題「子育てと介護」解決への提言に続いて・・
日経新聞(2/25・朝刊)が働き方改革について、有識者の意見を踏え提言をまとめました。
総論を先申し上げると、日経らしくない、中途半端な提言だと思います。
そもそもの日経は・・・働く時間を減らせば、国の成長を維持することも、
企業が競争力を高めることも難しくなるのは必定・・・
そうなれば、国民の生活も成り立たなくなる。と考えているはずです。
提言は、本音を隠しながら腰が引けているのではないかと思えます。
1・働く意欲のある人がしっかり働ける環境を作れ・・と本音を言いながらも、
自由な働きに公正な評価が必要という。自由な働き方で成長できますか?
2・だらだら長時間働く慣行は断ち、脱時間給制度の導入で
高度な優秀な人材力を引き出す工夫が必要。年功・長時間の悪弊を断てと。
優秀な人材能力を発揮させねば、どんな企業も成り立ちません。当然です。
働き方改革とは関係ないと思うのですが。
3・ひとつの会社に縛られてはならないと。これが提言ですって?
嫌な仕事にしがみついているなら、飛び出すことも改革ってことでしょうか。
ひとつの会社に縛られていると思うなら、サッサと辞めれば良い。
働き方改革に転職の勧めはないでしょう。
4・今後5年で世界トップの労働生産性を達成すべき。
そのために成長力強化へ人材を集中させるべし。
企業は毎年少しずつ処遇を見直すのではなく、長期的視野で人材育成にドンと投資せよと。
経営者に向かっての提案なんでしょうが。ピントが合ってませんねぇ。
働き方と言うよりも、企業姿勢の問題です。
5・国は働くルールを再設計すべしと。
国は長時間労働の監視や非正規労働者の処遇改善の雇用ルールを見直し・・
社会保障制度の改革、財政構造の改革にもそろって取り組まねば、
働き方改革にはならないと。
働き方改革にかこつけて、制度改革を迫っているのでしょうが。
踏み込みが足りませんね。
私は思うのです。この提言、根本的に欠けているのは、
人間とは何か・・哲学がどこにもないことです。
働くことは、生きることです。働くから人間なのです。
その視点がない働き方改革はありえないのでは・・・
この国には、皆で知恵を絞らねばならない、喫緊の課題が山積していますから。
読売も提言しました。日経の働き方改革の提言には些か疑問に思いますが、
経営者に向かっての堂々たる提言です。
さて、朝日新聞・・雛祭りだからではありませんが、
女性が活躍できるためには・・ぜひ、提言頂きたいものです。
ボチボチ出番だと思うのですが。批判だけなら・・・Goto
日経の働き方改革提言

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