頭の皮がよじれるほどに考えた結果でしょうね。
17年3月期、上場企業の決算がほぼ出揃いました。
しんがりで、真打ちトヨタが登場・・・5年ぶりの減収減益・・
売上27兆5000億円(前期比2.8%減)最終利益1兆8311億円(20.8%減)と発表。
記者会見で社長は「18年3月期の営業利益1兆5000億円(18.1%減)、
二期連続の減収減益」と予想「二期連続の減益はスポーツの世界では連敗だ」と
危機感を露わに「徹底的に競争力を磨く」と覚悟を。
1兆円超の利益なんて・・・私にとっては天文学的数字ですが、
それでも「企業努力の欠如による結果」だと総括するあたり、
さすが、日本一企業のトップです。真摯な経営姿勢に敬意を表したい。
利益を1兆円以上上げる企業は、日本ではトヨタだけ(金融業除き)でしたが、
今年もう1社登場。売上8兆9010億円。最終利益1兆4263億円(前期比3倍)・・・
ソフトバンクの連結決算です。
最終利益の大幅増は「保有株式の売買益」も含まれるが、
本業の営業利益でも1兆259億円(12.9%増)で、1兆円を突破した。
社長は「1兆円達成までトヨタは設立から67年かかったが、
ソフトバンクは36年でできた。記念すべき数字だ」と胸を張り・・・
「通過点だ。今後もさらに伸ばしていきたい」と決意を。
来期の業績予想はしなかったものの・・そのあくなき追求心・・・・凄いですねぇ。
企業は生き物。それも成長しなければならない使命を持った生き物だと実感します。
1兆円の利益を上げるにしても、トヨタは27兆円の売上が。ソフトバンクは8兆円の売上で。
産業や事業の形態によって違います。当然、育て方も違います。
この生き物をどんな育て方で成長させるのか。経営者はそこが問われます。
ソフトバンク社長は、創業時、数十人の社員の前で、みかん箱に乗り・・
「1兆円、2兆円の利益を上げる企業になる」と宣言し「世間では豆腐屋でもあるまいし」との
笑い話は有名ですが。それが実現しているのですから。
私は、創業当時の彼を、我が社のイベントセミナー事業部が
トヨタの係長研修の講師に斡旋した時の講演内容が頭に残っています。
「私は頭の皮がよじれるほど、物事を考えます」
何事にも必ず答えはあります。
「どうぞ、みなさんも頭の皮がよじれるほどに考えて下さい」と、
みかん箱の上ではなかったが舞台の演壇で叫んだのが、昨日のように思えます。
そのソフトバンクが営業利益で兆を超えたのです。凄いですねぇ。Goto
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