地場産業の振興策

刀匠に弟子入りして小柄を鍛錬する。面白い企画です。
岐阜県関市ってご存知でしょうか。
新潟県燕市と並び称される刃物の産地です。
貝印、フェザーなどの安全剃刀は関市で生産され、シェアは世界一です。
最近は、高級包丁、使い勝手の良い爪切りなどが高い評価を受けています。
関市が刃物の産地になった理由は、近在で砂鉄が取れたこと。
450年ほどの歴史ですが、砂鉄を使って、日本刀が生産されるようになった。
名刀・関の孫六は有名ですね。
その後、刀の生産から派生して、様々な金属製品が作られるようになりました。
バタフライナイフは日本で発売が禁止されていますが、世界中に輸出されています。
ステンレスの流し台も関産は高級で好評です。
私の持論です。地方創生には「地場産業」の振興が不可欠です。
地方が元気になるとは、人が集うことです。
人が集うにはそこに雇用がなければなりません。
地場産業が雇用の受け皿になるのが、最も手取り早い。
関市の市長、優秀でアイデアマン。
ふるさと納税に「関の孫六」を返礼品にして、刀蒐集家の話題をさらっているが、
このほど刀匠に弟子入りして「小柄(小刀)」を鍛錬する体験を有料で募集。
できあがった本物の小柄を持ち帰れるそんな「1日職人体験」の企画を発表した。
刀匠に弟子入りして作る小柄だけではなく、鉄家具職人、彫刻刀職人、
ナイフ職人、焼き入れ職人、ハサミ職人など、関の地場産業で培われた、
職人達にそれぞれの製品ができるまでを学び、実際に作って、持ち帰れる。
関市を理解し地場産業の振興にも繋がる面白い企画です。
市長の狙いは、関の地場産業をより知ってもらうことであり、
体験者が職人を志し関市定住して貰えれば、更に良し。
勿論、有料ですから、職人の臨時収入にもなる。
我が社のハッピーメディア、地域みっちゃく生活情報誌・・・
勿論関市でも発行している。「きらら」(関・美濃市・56,000部・全戸配布)です。
市民に市長がこんなアイデアを出し、地場産業振興に尽力している様を伝え、
「1日職人体験」企画への参加者を募集し応援したいと思っています。Goto

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