新聞協会賞

ネットと新聞、親和性を見つけることはできないのか。                


新聞の歴史が時代を切り取り、時代を創り、
時代に影響を与えてきたことは言を待たない。
今年度の新聞協会賞(編集部門)が発表された。
受賞したのは昨年のリオ五輪を取材した・・・
毎日新聞東京本社写真映像報道センターの梅村直承記者が切り取った
「ボルトも驚愕 日本リレー史上初の銀」(写真参照)です。
あのボルトが、ケンブリッジ飛鳥の力走に、
「この若者どうなっている、俺の五輪最後の走りを脅かすなんて・・・」
普段なら、終盤流すボルトが、一瞬、ケンブリッジの顔を・・・
先の世界陸上でも日本の陸上、400mリレーでも銅メダル。
今や400mリレーは日本陸上の花形種目となった瞬間が、このボルトの驚き。
世の中はネット動画の時代ですが・・・果たしてこの瞬間を動画で捉えることができるか。
論理的には出来ますよねぇ。
このレースの模様は動画で流れましたが、
「この瞬間」が注目されることはありませんでした。
毎日新聞のリオ五輪取材班「写真でなければ気づかぬ瞬間を鮮明に切り取ること」を
意識して構え、捉えた結果の一枚。
凄いと思いませんか。
新聞紙面とは如何なるものかをしっかり意識して取材班のモチベーションをあげる。
因みに、この写真のことがツイッターなどのSNSで拡散され、
毎日新聞のHPでこの社写真へのアクセスは800万回を超えたと・・・
「動画とは違う世界が見えた」などと感嘆の声が多数寄せられた。
新聞写真の評価がネットで見直される。
ネットの台頭で、新聞の読者が激減していると、新聞社は分析しているが、
果たしてそうでしょうか。私はそんな発想は捨てるべきだと思っている。
新聞であろうと、TVであろうと、SNSであろうが、
良いものは良いし、そうでないものは相手にされない時代だと捉えることが自然ではないか。「ボルト驚愕」に時代を読み取ることはできないだろうか。Goto
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(9/7 毎日新聞)

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