駄菓子の輸出

良い文化は、どんな形でも生き残るモノです。
日本の文化だと私は思うのだが、国内では消滅しつつある。
文化とは生活様式です。ライフスタイルが変われば、
当然ですが、消え去るモノもある。
街角の駄菓子屋をめっきり見なくなった。
経産省によると菓子小売業の14年の事業所数は約1万4千ヶ所だそうで、
20年間で7割以上が減少したと。もっと少なくなった気がするが・・・
駄菓子屋で飴玉、1個10銭を知っているのだから、
私も相当に古くなったのだが。子供のたまり場、野球ガムや神経衰弱ゲームなど、
草野球の帰り道に、あっちの駄菓子屋では、面白い品が出たなどとワイワイ・・
駄菓子屋が減少する理由は少子化だそうだが、ご時世ですかねぇ。
なんでもかんでも、高齢化だ、少子化だと人口現象を理由にしたがる。
子供がいないからと売れないなら、子供のいる国で売れば良いではないか。
そう考える中小の駄菓子屋メーカーが存在して当然ですね。
私の世代よりももう少し後の世代に懐かしいかもしれませんが、
「チロルチョコ」「マーブルガム」「ベビースターラーメン」など、
今でもコンビニの定番で生き残っているが、ジリ貧は免れない
メーカーが一斉に海外、新興国に市場を求めて、動きだした。(日経8/21)
これも日本文化のグローバル化といえるのではないか。
それも、駄菓子の輸出を仕掛けているのは、もちろん、世代交代した若い経営者達だが、
他にも投資会社が、衰退する老舗菓子メーカーを買収する例が報告されている。
日本の文化をビジネスの格好の素材と捉え輸出産業に仕立てる。
米国の投資会社と聞けば、直ぐにハゲタカだとか、乗っ取りだとか、
価値だけ釣り上げ儲けて売り逃げ、従来の経営陣や従業員を喰いものにする。
そんなイメージで見ている人も多いだろうが、新しい経営文化が理解できない
石頭かも知れない。
駄菓子とは一味違うかも知れないが、あの明治のカールでさえ、
商品のイノベーションを怠り販路を失えば、消え去る運命にあるのですから。
日本の駄菓子文化が海外、新興国の子供達の夢になるなら、
投資会社も必要ではないかと思う。Goto

コメント