挨拶

今日は亡父生誕97年です。

6月4日は何の日か・・・語呂合わせでムシ歯予防デーです。
80・20運動・・・80歳になっても20本は自分の歯で過ごそうという
歯科医会のスローガンです。残念ながら、私は昔に・・・
いやいや、ムシ歯の話ではありません。
6月4日は、亡父の97回目の誕生日です。早いもので、今年33回忌にあたります。
新聞記者だったせいか、結構、理屈ぽくって、政治好き・・・
新聞を開き、噛み合わぬ国会議論などに、人間関係の本質を突いていたのを思いだす。
「議論は自説を変えることを前提としないと不毛の時間つぶしに過ぎぬ」
「人間っていう奴は結論が決まっている話には本能的に身構え警戒するものだ」と・・
40年近く前の話だが、今の国会もまったく変わらない。
イデオロギーの対立がなくなったのだから、自分の考えに捉われず
共に考えて行く姿勢があってこそ、建設的な議論が成り立ち、国民の理解が進むのだが・・
政治の世界ではそうはならぬのでしょうねぇ。
衆院予算委員会での「モリカケ問題」集中審議・・・
噛み合わぬ議論に、国民はうんざり。こんなこといつまでやっているのか。
拒否反応の連鎖は自分の心も相手の心も、そして国民の心も閉ざしてしまう。
国会議論はさて置き、親父殿の薫陶を他にも思い出した。
早朝ウォーキングを続けて10年になる。時代が変わったのでしょう。
実に多くの人たちが・・・ウォーキングをするようなった。
顔見知りもでき、元気に挨拶を交わし、清々しい朝のひと時を共有するのだが、
こちらが大きな声で「おはようございます」と挨拶しても、
目を伏せ、挨拶もせず・・こそこそ立ち去る人も結構多い。
挨は心開くこと。拶は相手に迫ること。
挨拶とは相手に関心持ち、心を開いて、お近づきになることです。
「おはようございます」とは早くから精でますねと、早朝からの努力を讃えているのです。
挨拶を避ける理由は、照れもあるかも知れない。
自分の世界を邪魔しないでと思っているからかも知れない。
でも、「挨拶」ぐらいはしても良いのではと思う。
返信、いや返事ができないってことは、相手を受け容れることができないってことです。
どんな状況でも取り敢えず「挨拶」する。そうすれば相手と同じ土俵に立つことになります。
相手の言葉に耳を傾け、相手の立場に立って考えるスタートになります。
親父殿の口癖は「人間関係の心得は・・独りよがりにならぬこと、
自分を省みて、自らを変える努力をすれば相手が変わってくる」・・・
「人間は人の間で生きているのだ、だから人との出会いを一期一会」と心せよ
思いだしただけで、到底その域には達しない我が身だが・・
親父殿の抹茶を点てながらの薫陶が身に染みる・・6月4日の朝です。Goto

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