予算編成

走行中に突然、高架橋が崩落するなんて・・・考えられますか?
杞憂という言葉がある。中国古代、杞人が天が崩れ堕ちはしまいかと憂いたことに由来。
そんなことは、あり得ない。心配する必要のないことをあれこれと思い悩むこと、
取り越し苦労をするなとの意味で使われるのだが・・・・
イタリアの話ですが。
高速道路の高架橋を走行中、突然、崩落するいう事故が北部のジェノバ市街地で起こった。
崩落部分は約200メートル、地上約45メートル。鉄骨の支柱ごと道路が崩れ、
コンクリートの塊が真下の線路や工場の上にも落ち、走行中の車30台が巻き込まれ、
39人の死者が・・・・落ちるハズがないと思っていた・・・高架橋が・・・
橋の全長は1.2キロ。他の部分も崩落の危険があり、周辺住民ら632人に
避難命令が出された。救助隊は「こんな事故の経験はない。また橋が落ちてこないか
怖くて神に祈った」と話す大惨事となった。
運輸相は声明をだし、原因の究明と責任追及に全力をあげると約束したが、
地元メディアの報によると、イタリアでは財政悪化で道路や橋などのインフラの
改修が遅れ、過去5年間で橋崩落が数件起きているという。
理由の如何に寄らず、街中を走っていたら、突然、道路崩落、道がなくなるなんて・・
危なくって、運転もできないではないか。これこそ、杞憂どころではない。
この高架橋が耐用年数を超えていたのか。それとも手抜き工事の結果なのかは
今後の捜査に委ねるしか方法はないのだが、
戦後の高度成長期に急速に整備された日本のインフラ。
私たちはなんの心配をすることもなく、日常的に走行しているが・・・
50年以上経ち、耐用年数が切れているトンネルや橋は多い。
イタリアの崩落記事を知るに付け、まさかとは思うが万が一、運が悪くなどでは済まされない。
国交省始め自治体には・・・点検、整備を怠らず・・他山の石として欲しい。
それには、予算配分ってことになる。
さて、トンネルの壁が落ちてくるなんて、橋が崩落するなんて・・
杞憂であって欲しいのだが、財政難です。予算編成の季節。この地味な施策に・・
真剣になっている政治家は誰なのか?選ぶ側の責任が問われるのではないか。Goto

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