波聞風問

学生を利用しての、身勝手な経済主張は日本社会を滅ぼします。
朝日新聞経済欄に毎週面白いコラムが掲載される。
「波紋風紋」をもじったたのでしょう「波聞風問」と書いて
「はもんふうもん」と読ませる・・・
コラムの主旨は、経済の最先端で起きる波紋がどのような変化をもたらし、
行方を示す風紋となるのか、このコラムはその動きに耳を澄まし問いかける。
経済担当の編集委員3人が順にコラムを書いています。
批判だと思われると片腹痛いのですが、どうも腑に落ちない8/7付「波聞風問」・・・・
これが天下の朝日の経済感覚なのでしょうか。
コラムから引用してみます。
年に何回か大学の授業で話をすることがある・・・この編集委員は大学で教えているらしい。
そのつど彼、彼女らにたずねてみる「日本の未来に楽観的?それとも悲観的?」と
驚くのはどの大学でも学生の99%(全員だね)が悲観的なことだ。
何処の大学なのかは知らないが、複数の大学で教えていて、どの大学も学生は、
未来を悲観していると決め付けている・・・腑に落ちない。
理由は・・・「人口減少」「超高齢化」「社会保障の未来」に不安だからと。
委員氏曰く「学生の不安をなくすに必要なのは物価を上げることでも、
株価を維持することでもない」「地に足の着いた課題の解決なのだ」と・・
そうなんです。委員氏は、物価を上げ、株価を上げ、景気を維持する・・
そんな安倍政権の経済政策に反対なのです。そんな政策は早晩破綻する。
私が教える学生はそれを見抜き、未来を悲観していると言いたいのです。
安倍政権のやることで、まともなことは一つもない。
経済政策は、メチャクチャだと言っているのです。
これを批判のための批判といいます。
それでは、委員氏がいう「地に足が着いた課題の解決」って、どんな政策なんでしょうか。
笑っちゃいます。職住が接近して子育て世代が共働きしながら産み育てられるようにする。
東京のような巨大都市では難しいので、全国の中核都市に人口を分散させる。
そんなことできますかねぇ。絵空事でも、こんな単純なことは思いませんね。
で、更にこうです。人口減対策は、社会保障、都市政策、雇用政策、地方行政など、
ありとあらゆる政策がからむ連立方程式。総合的に数十年がかりで粘り強く取り組まないと
いけない。政府と国民の強い決意が必要だ・・・と・・・
何が言いたいのか、さっぱりわからない。未来に悲観的な学生が納得しますか。
波紋も風紋も・・こんなコラムから読み取れるわけがない。
これが、朝日の経済欄の名物コラムっていうのですから・・・
安倍政権を権力批判するのは新聞として、当然でしょう。
でも、経済は批判のための批判では済みません。経済は生き物です。
常に緊張感の中にあります。一つ間違えば、経済は破綻します。
物価が下がり、デフレが起これば、景気は急激に悪化するでしょう。
株価が落ち込めば国際社会の指弾を浴び、日本経済はガタガタにされてしまいます。
この編集委員氏のコラムが朝日の日本経済に対する本質だとすれば、
朝日新聞って、本当に日本経済のこと日本人のことを考えていないのではないか。
私の心の中に妙な波紋が広がり、風紋となって残ります。Goto

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