観光の基幹産業化

ローマは1日にして成らず。慌て過ぎないように……
9月の相次ぐ大規模災害で観光産業事情が変わりました。
大きく報じられましたので、ご存知かと思いますが、訪日観光客、
9月、5年8ヶ月ぶりで前年同月比で減少したと観光庁が発表しました。
要因は、関西を直撃した台風21号。関空がやられたこと。
訪日客の4分の1が関空経由、響くのも仕方がないですね。
それと北海道の地震、余震と停電が続いたのがネットで拡散、
風評被害には弱ったモノですが、訪日客の6割以上を占める韓国、台湾、香港、中国が
地震に敏感に反応したのが原因と分析した。
一方、国別では、絶対数は少ないですが、イタリア20%、ロシア17%、インド15%
ベトナム15%、スペイン13%と増加。政府の誘致が功を奏しているのでしょう。
だが、このアンバランスがインバウンドの実態です。
政府、この減少は一過性の現象。足元は堅調に推移、
2020年、4000万人目標は揺るがないと強気。
観光庁のデータでは旅行中の消費額、12年は1兆846億、(13年1000万人突破)
五年後の17年は2700万人が訪日、4兆4162億円と約4倍の伸びです。
観光が日本経済にっとて、「基幹産業」のひとつに成長したことがわかります。
因みに、産業別の市場規模は自動車が68兆円。金融が60兆円、
不動産が12兆円、広告は6兆円、精密機械が5兆円で全産業中50位です。
目標の4000万人になれば、7兆円産業になるといわれます。
日本の基幹産業の一つになります。政府が成長戦略に位置付けるのがよく理解できますね。
観光が基幹産業になるにはかなりの時間がかかるのでは……
2000年の歴史を誇る京都とか、首都東京や大都市がインバウンドの
恩恵を受けるのは理解できるのですが
観光地でないローカルまでもが、観光、観光と浮かれるのは如何なものか。
人口が減少し過疎化する地方が、簡単に観光地化するとは思えません。
当然だと思うのですが、果たして、ローカルにそれが波及するのか。
幻想だとは思わないが、他の基幹産業の歴史を見れば、「ローマは1日にして成らず」
異常気象、天変地異への備えも考慮しつつ観光の基幹産業化をと願う。Goto

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