サザエさんアニメ50周年

日本近代の新たな時代劇だと思うと、実に見応えがある
毎週日曜の18時半からフジテレビ系列で放送される「サザエさん」……
今年、放送50周年を迎えるそうです。日曜、我が家に小学生になった孫娘が来ると
必ず「サザエさん」見てもいいかと。昭和、平成、そして令和と三世代に
愛され続けている番組って凄いですねぇ。
それも、登場人物も家族構成も全く変わっていない。
波平さんとその妻フネ。その子供のカツオとワカメの磯野家と、磯野夫妻の
長女サザエと夫のマスオ、息子のタラオのフグ田家の7人が織りなすほのぼの家族愛
原作は長谷川町子の同名漫画で、朝日新聞の4コマ漫画、49年から74年まで連載された。
新聞漫画はどこかに社会風刺があるのだが、アニメのサザエさんにはそれがない。
「家庭内のちょっとした出来事を膨らませた内容だが、親子三代、取分け、
小学生のカツオ、ワカメ、そして幼児タラオに人気があり、時代を超えて
園児や小学生に評価されている。
「サザエさん」の番組を作っている制作会社のモットーは「流行りに乗るな」で、
家族を描く軸をぶらさないのが長寿の秘訣とか。1回使った原作はその後の
2年は使用不可だそうで。1979年には最高視聴率39.4%を記録。
今でも平均視聴率は12%台をそんな努力で維持しているそうです。業界的には凄い数字です。
口かさの多いネット上では「家族観をそろそろ変えるべき」とか「実世界と
乖離した時代劇アニメだ」との声もある。例えばフネとサザエ、二人の専業主婦がいる
設定などは80年に1114万世帯だった専業主婦は18年には半数の600万世帯、
共働き世帯は約2倍、時代とマッチしていないのは確かだが……
家族関係がしんどいなどと言われる時代、「どこかにこういう安心できる幸せが
あっても良いのでは」そんなノスタルジーを感じる人も多いのでは。
平成から令和への御代替わり………その時に……日本の家族観は
「こうあるべき」だという教条的な考え方の押し付けに利用されぬようにと
思うのと同時に、でも「サザエさん」は近代日本の時代劇だと思うと、
いつまでも続いて欲しいと願う。Goto

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