高齢者はなるべく社会に迷惑を掛けないようにしたいものです。
これって、本当のことなんでしょうねぇ。
昨年5月から9月、東海三県で熱中症で救急車のお世話になった人、
1万699人だったそうです。我が岐阜県も昨年より1265人増え2164人ですって。
昨年の2倍で、死者25人、重症者243人、5月で真夏日や猛暑日を記録する異常気象、
梅雨が明け本格的な夏になれば、いったいどうなるのか。「熱中症は夏の数ヶ月で
亡くなる人が大勢でる。全国規模の災害だ」と語るのは救急医学専門の大学教授。
因みに、この搬送数って、1日に平均74件救急車が出動するってことです。
こりゃ「天災・震災」じゃないですか。それも一人ひとりが注意すれば防げるのに。
いったい熱中症ってなんだ。体温が上がり過ぎることで起きる障害の総称。
症状は軽い脱水状態から、臓器が機能しなくなり死に至るまで含まれる。
「手足が痺れる」「頭痛がする」「吐き気がする」「身体がだるい」「思うように
動かない」「失神する」など症状は様々あるようだ。
メカニズムはこんな。気温が高すぎると、広がった血管から空気中に熱が逃げてくれない。
湿度が高ければ、汗が蒸発しにくくなり、汗はでるが身体は冷えず、脱水状態が進むことになる。汗で身体の水分が減るとその分血液の量も減る。身体のあちこちに
血液が行き渡らなくなり栄養や酸素を運ぶことができなくなって臓器に障害が起きる。
メカニズムが分かれば、対処は簡単なこと。高温だと感じたら、涼しいところに避難して、
水分を多目に補給すれば良い。それだけのことで、「震災」が防げるってことです。
熱中症の発生場所でもっとも多かったのは……どこだと思いますか。
総務省消防庁のまとめによれば……
屋外で仕事する工事現場やオープン場所の工場ですか。15%です。
街を歩いていては13%、学校など教育機関は7%、で、圧倒的に多い場所は、
住宅の中で40%です。これって、驚きじゃないですか。
救急隊員曰く「エアコンがあるのに使っていない高齢者が多く、到着すると、
まるで室内はサウナ状態」だと。熱中症患者の7割近くが高齢者。
「暑ければ、我慢しないでエアコンぐらいつけてはどうか」なんて思うのだが……
高齢者が育った時代は「心頭滅却すれば火もまた涼しい」なんて、やせ我慢が美徳と
された。その影響なのか、電気代がかさむからとの節約意識や自虐がもとで熱中症になり
救急車を呼んで多くの人々に迷惑を掛けるなんて高齢者のひとりとして、理解不能です。
そうそう、学校に冷暖房を取り付けること、何をさて置きやりましょうよ。
高齢者の熱中症対策なんて自業自得、どうでも良いですから。
でも、救急搬送は社会の迷惑だってこと忘れないように。Goto
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