菊酒でチビリと。

今日は中秋の名月です。

私は今年入社の新人諸君と一緒に、日本の四季を楽しんでいます。
日本という国は2千有余年の歴史があります。
どこへ行ってもどこまで行っても、その土地にはその土地の文化があり、
伝統行事が行われています。知らないことばかりです。
9/9は何の日だ。「重陽の節句」ですね。
重陽は古くから中国で縁起のよい数字とされた「陽数(奇数)」のうち
もっとも大きい「9」が重なる、とてもおめでたい日。
菊の花を酒にうかべたお酒を酌み交わしお互い長寿と無病息災を祈ります。
菊は延命長寿の草霊、菊の花に長生きを誓い、菊にまつわる様々な趣向が。
菊酒、栗ご飯、菊品評会、菊風呂、食用菊、菊の香りを楽しむ……などなど。
なるほどと思いましたのは、この時季に出回る満月になぞらえた菊花の模様を
あしらった「菊最中」です。甘さを抑えたこしあんの菊最中は甘党には最高です。
9月は「月見」です。今日9月13日は「中秋の名月」です。
中秋とは旧暦の秋の真ん中を指し、1年の中で最も綺麗に月が見えます。
理屈っぽいですが。大陸から乾燥した冷たい空気が流れ込み、秋晴れの日が増えて、
大気が澄み、夏に比べて月がくっきりと見えやすいからだとか。
中秋の名月は必ずしも満月とは限らず、今年は明日14日が満月にあたります。
この地方では、月見には団子を供え食べますが、あなたの地方はどんなですか。
サトイモや栗など季節の実りを供えるところもあるそうです。
最近はIT革命の影響でしょうか、目を覚ましてはスマホを確認し、
職場では、PCの前に座り、会議ではタブレットが手離せず。
何となく、情報に追われるバタバタとした日々が続きます。
そんな時だからこそ、スマホの電源を切り、団子を積み上げ、ススキの穂を立て、
菊酒を手酌でチビリとやりながら、この地方ならではの、いや自分ならではの、
中秋の名月を愛でるのも一興ではないでしょうか。
新入社員諸君も、中秋の名月を楽しんでいるかな。
本間美加子先生の「日本の365日を愛おしむ」から教わりました。Goto

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