アダルト雑誌

コンビニの役割は、専門店ではない。大衆消費者を相手にしているのです。
売れれば何でも設置すれば良い。そう考えるのが流通業ですが……
昨今のコンビニは違います。昨今のコンビニは使命や役割を理解するようになりました。
少なくとも大手3社の姿勢は健全です。
私もコンビニで本を買うという発想がありませんので、
書籍の販売コーナーに「成人向け雑誌」が置いてあることを知りませんでした。
需要があれば、なんでも置くのがコンビニ、置いてあって当然だと思っていました。
私に言わせれば、遅きに失すると皮肉りたいのですが。
「コンビニという誰もが訪れる空間にアダルト雑誌が置かれていることが、
理解できない」という消費者の声に押され販売が中止となりました。
その結果。アダルト雑誌の市場は更に縮小されるでしょう。
アダルトなどと言うと柔らかな印象ですが、要はエロ本ってことです。
2018年のデータです。推定発行部数は前年比で13.9%減で7676万冊。
1億7490万冊だった1997年から半減しました。
全国の書店に送本される割合は3割に過ぎなくなり、
街の本屋さんに「エロ本」が置かれ無くなっているのに、
コンビニに置いていたことの方が問題だといえます。
出版科学研究所なる怪しげな組織がありますが。(怪しげは失礼かも)
最近の「アダルト本」は表紙からして低俗そのもので、
ひと昔前ならグラビア以外にも多彩な記事があり「一定の文化的役割を担ってきた」が
昨今は表紙も過激で女性蔑視が目立っていると指摘します。
面白いですね。売れなくなって、売らん哉が過ぎると、なんでもそうですが。
過激な内容になっていきます。コンビニが設置中止に踏み込まざるを得なくなったのは、
悪循環でより過激な表紙になってきたからでもあります。
私は「聖人君子」のように、「アダルト雑誌」をコンビニから
締め出すことを支持しているのではありません。
特定の趣味の本をコンビニで売るなんて姑息なことを出版元は考えるな。
それ専門の「年齢制限などしない特別な場所で売れば良い」
アダルト雑誌は「サブカルチャーの受け皿」でもあるのですから。Goto

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