正月・元旦ぐらいは、大方の経済活動は休みましょう。
新聞は面白い。いや、新聞記事はためになります。
私の大嫌いな働き過ぎを戒め、昨今は勢い余って「働かない改革」に
歪曲してしまった「働き方改革」ですが、そもそも日本人に休みってあったのか。
近代になって、日曜休み土曜半日休みの習慣が決まっても軍隊に象徴されるように
終戦までは「月月火水木金金」と土日なんて無しだったのが、
今や週休3日は当然。祝祭日や有休休暇を加えるとそうなります。
それが、「日日火水木日日」でも休みが足らないっていうほど馬鹿げた時代です。
家庭で見てみればわかります。
お父さんでもお母さんでも、誰かが働いているから、家計が回り家庭が成り立つのです。
極端かもしれませんが、家族全員が年中休みだったら、収入はどこから得るのでしょうか。
家庭はたちまちに崩壊してしまいます。
農業が主役の江戸時代、閑散期とか降雨の日が休みで定休日などありませんでした。
敢えて言えば、神事の時、村祭りの日などが定休日ってことでしょうか。
武士はどうだったか。士農工商、最上階層です。お役目に就けば、もちろん年中無休です。
浪人はサンデー毎日はいつの時代も同じです。大概は「食い詰め」ますが。
商人はと申しますと「年中無休」で営業します。
休んでも盆暮だけが普通です。下働きの丁稚などは、最低でも3年は年季奉公といい、
実家に帰ることも許されません。商店は「ブラック」ってことになるでしょうか。
それ以前となると、多分ですが、似たようなもので、定休日なんて感覚はなかったでしょう。
国民の大多数がそれだけ働いても、飢饉になれば、多くの人が飢えで亡くなったのです。
そう考えると、明治以降、身分制度も撤廃され、頑張って働けば豊かになれる時代は
幸せではないかと思います。
それがここに来て、「働かない」が豊かさや幸せだけは欲しいというのは、
通用しないのではないかと思うのは私だけでしょうか。
新聞は面白いと申しますのは、朝日新聞の人気特集「ニュース3Q」が、
「年末年始も、新たな定休日も、しっかり休もう」と題して、
元旦を休むコンビニやラーメンチェーンやスーパーにエールを送っています。
私も元旦ぐらいは、ホテルのエレベーターを呼ぶ行為すら許さないイスラエルの休日
「シャバット」のように全ての経済活動を止めよと提唱するなら大賛成ですが、
元旦に働いている人は可哀想だ、「定休日、定休日」と連呼するのは、どこか狂っていますね。
朝日が労働者のための看板「働かない改革」の急先鋒だとわかり改めて新聞って面白いですね。Goto
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