考えて考えて考えぬく、そして、行動を起こす
ネット社会です。SNSでフェイクであろうが、奇想天外なことであろうが、
何が飛び出しても驚かないようになりましたが。
トイレットペーパーがなくなるとか、テッシュペーパーがなくなるとの
フェイクに踊らされる人が、これ程いると思うと呆れますね。
第15回ACジャパン広告学生賞・新聞広告部門・グランプリ受賞作品が、
日経新聞(3/5付・朝刊)に掲載されました。(写真参照)
制作は日本大学芸術学部の皆川 花さん。なかなか心に残る作品です。
賞の趣旨は「未来を担う若い世代に、学生ならではのアイデアあふれた
公共広告を考えてもらう」との思いで始まりました。クリエイターの養成です。
さすが、公益法人ACジャパンです。この「賞」一点だけ、残念に思うことがあります。
募集対象がACジャパン対象校の学生に限定しています。如何にも如何にもです。
私の持論ですが、広告業界でデザインや編集、企画、コピーライターなど
クリエティブな仕事を求める人には、まず「公共広告」について勉強してもらい
チャレンジして欲しいと思っています。
広告業界に限ったことではありませんが、時代がそうさせるのでしょうか。
若い人とは申しませんが、ものの考え方が余りにも「偏狭」と申しますか即物的過ぎます。
多分に、どんなことでも瞬時にネットで調べれば答えがわかることに起因しているのではと
思います。「考えることが面倒くさい」考えなくてもわかってしまうのは良くないですね。
「公共」を考えるってこと。とっても面倒くさいじゃないですか。自分以外の、それも
多勢の人のことを考えるなんて。でも、そのことを考えられない人ばかりになりますと、
創造力こそが、この国の未来を拓く時代に、国が成り立たなくなります。
せめてクリエイティブな仕事に携わりたいと思えば「公共」について、
考える力がなければ、その道で、いや人間として役に立たないと思います。
少なくとも、人の心に響く広告など作れないと思っています。
このグランプリ作品がなかなかだと思うのは、
「書き込む前にもう一度考えよう。いつものきみなら、きっと思いとどまれるはず」
このコピーに「公共」への拘りが伝わります。SNSはだれにでも瞬時に届きます。
つまりは「公共のメディア」だと言っても過言ではありません。
であれば、尚更、「一度発信したら、2度と消えない」ことを知るべきです。
よく考えて、発信することは「公共を考える」ことです。
もちろん、軽々に発信することは問題ですが。
鵜呑みにして、スーパーにトイレペーパーを買いに走る人たちの
考えのなさも大問題ですが。Goto
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