自分の身は自分で。

「優しい」ですね。「緩い」ですね。有事でリーダーの資質がわかるものですねぇ。
緊急事態宣言が発令されました。安倍首相は「発出」と表現しています。
どっちでも良いのですが、新聞各紙は読売・毎日・日経は法令を出す意味で、
「発令」と表記しましたが、朝日だけは「緊急事態宣言を出した」と敢えて
発令という言葉を避けました。
あくまでも「私権」を縛るものではない。国民に強制を強いる根拠がないことを、
主張したいのですね。朝日らしくていいですね。
その意味では安倍官邸の気にしていることと同じです。
妙なところで一致しているのが、この国の優しさでしょうか。
世の中では「優しさが仇になる」ってことが往々にしてありますが。
コロナウイルスの感染拡大は「国民の生命と健康を脅かして」います。
全国一斉ではなく「7都府県」で良いのか。
「優しさ」というより「緩さ」が禍根を残すのではと危惧します。
優しさの源は「経済を壊さない」ってことが理由らしいですが。
2月25日に全国の学校に休校を呼び掛けた時点で、自粛ムードが一気に高まりました。
国民は日本の情報だけを見ているのではありません。欧州や米国の実態も
理解しているのです。自粛要請の時点で経済の悪化は止まらなくなっているのです。
前置きが長くなりましたが。
安倍さんの「緊急事態宣言」の記者会見を聞いてこの国にはリーダーがいない。
と改めて認識した次第です。批判は誰でもできますので、批判だと思わないで下さい。
リーダーの条件は「判断と決断」を分けることです。
会見の隣に「専門家」を置いて「顔色を伺いながら」記者の質問に答える様は、
「国民に不安」を与えたのではないでしょうか。専門家の話を聞いて出す結論は
「判断」です。判断材料は多いほど良いに決まっています。
ですが、緊急事態宣言を発令する場です。「判断」の場ではありません。
「決断」を伝える場です。「決断」はリーダーが「自らの命」を賭けて決めることです。
そこに国のトップが専門家を連れてくるなんて。
何か別の意図を感じました。専門家が緊急事態エリアを7都府県に決めた理由を
聞いて誰もがわかったと思います。優しい配慮でしょうかねぇ。
リーダーの「決断」は重いものです。一点の曇りもあってはなりません。
歴史が証明するでしょうが、どうも「決断」の背景にも政局が見え隠れします。
「優しさ」と「判断」だけでこの有事が乗り切れるのか。
その意味で、有事に相応しいリーダーを我々は見極める必要があります。
とは申せ。自分の身は自分で守る。その覚悟を国民に迫った、
緊急事態宣言だと認識を新たにしました。
「コロナに負けてたまるか。がんばろう日本」Goto

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