連帯

私たちは「見えない心の糸」で固く結ばれています。
新聞を開けば、テレビを点ければ、ネットを見れば・・・・・
目にする情報は、コロナ・コロナ・コロナ・コロナです。
それもどこがピークなのか。収束するのか。終息は来るのか。
日本中が世界中がコロナに怯え、コロナ疲れの状態です。
でも、です。これがコロナを敵と位置づけ「ウイルス戦争」だというなら敵の思う壺です。
国民がイライラして、辛抱できず、投げやりになり、
感染を自分たちで撒き散らす様こそ、「敵」の高笑いが聞こえます。
しんどいでしょうが、私たちは顔も合わせられません。離れてもいますし、
敵の姿も見えませんが、我々も敵には「見えない心の糸」で連帯するしかありません。
先が見えなくとも「朝の来ない夜はありません」「春の来ない冬もありません」
ここは「見えない心の糸」で連帯を深め、「忍」の一字で共に頑張ろうではありませんか。
ここに来て、メディアの動きで心配なのは、「政府に覚悟があるのか」、
「緊急事態宣言を出すのが遅過ぎた」「欧米諸国と比べ戦術が甘すぎる」、
あるいは、「経済対策が中途半端だ」「やってることがチグハグだ」などなどの
政府バッシングです。 
私もそれらの批判は最もだと思う事ばかりです。でも、です。
官僚が保身に走ろうとも、政策の背景に政治家が権力を賭ける政局があろうとも。
如何に方針や政策が的外れでも、今の政権を選んでいるのは国民です。
責任を政府に転換してみたところで何の解決もしません。
政府も批判される程度の悠長なことをやっておれるのは今のうちだけです。
「疫病」の歴史をみれば、コロナウイルスが日本に蔓延するのは避けられないのです。
モンゴル帝国は世界制覇を目指し、欧州にペストを運びました。
インド・ベンガル地方の風土病だったコレラはインドの植民地化を目論んだ
英国が世界的大流行に火をつけました。鎖国下の日本にも5年後に到達です。
20世紀初頭のスペイン風邪はEUの誕生が背景にあるといわれます。
コロナウイルスは急速な都市化政策を進め、世界2位の経済大国となった
中国が発生源ということにも意味があるのではないかと言われています。
疫病のパンデミックは文明、文化の進歩と切り離しては考えられません。
コロナウイルスの猛威を終息させるのは「特効薬」(ワクチン・治療薬)の
開発しかありません。それも国際協調してこそスピードが上がります。
それには、国家間のマスクの奪い合いとか米中の怒鳴り合いとか
WHOへの支援を打ち切るとか、国家間で対立しているようでは何とも心許ないです。
中国の著名な学者ら100人が「最も危険な感染症に立ち向かうために政治的な批判は
何の役にも立たない、米国民と協力しよう」と呼びかける公開書簡を2日に発表したそうです。
米側もすかさず超党派の有識者100人が米中の協力を求める公開書簡に署名、応じたそうです。
もう一度申し上げたい。
この「疫病」との戦いは自国の政府を批判したり、他国の政治を軽視したりすれば、
それこそ世界に猛威を奮う「疫病」の思う壺です。
ここは、国内のみならず世界中の人類が「連帯」して、戦いに臨みたいものです。Goto

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