テレビの力

テレビの出番ではないでしょうか。テレビジャーナリズムを発揮して欲しい。
三匹の猿が口と耳と目を塞いで「見ざる。言わざる。聞かざる」と。
よく似てますね。コロナ禍での自粛「動くな。会うな。喋るな」。
兎にも角にも「家にいて下さい」です。
子どもを抱えた家庭ではストレスが頂点に達しているようで、親子関係が、
夫婦が、兄弟が険悪な雰囲気です。大家族なら、祖父母が何とか取り繕うのでしょうが。
この国を挙げての「辛抱・我慢・忍耐」を強いる時、その解消に「放送の公共性」を
発揮すべきはテレビじゃないでしょうか。
ここに来てテレビの総世帯視聴率(テレビをつけている家庭の
割合を示すのを総世帯視聴率といいます)が全体的に上がっているようです。
民放はCM収入で成り立っているのです。テレビを見る人が増えれば業績が上がる
かと思えば、どうもそうではないらしいです。最近はAC広告が増えてきました。
AC広告は、スポンサーが何時何分にCMを放送すると契約していたのが、
そのCMが視聴者にイベント参加の呼び掛けだったりしますと、流さない方が良いって
ことになります。ですから、スポンサーの意志で差し替えられます。
AC広告自体は放送局の収入には響きませんが、CM契約は基本3ヶ月単位です。
期限が切れますと、継続はやめておこうとなり打ち切られます。
視聴者が増えるのに、番組と番組の間に流すCMのスポンサーが減るという、
奇妙な状況へと変化しているようです。
それと、コロナ禍で、放送局内でコロナウイルス感染者が出ますと、
番組の制作にも支障がでてきます。生放送の場合は出演者の距離を空けるなど
工夫をしていますが。ドラマなど録画番組は、スタッフに感染者が出ますと、
ロケなどができなくなり、番組を編集することができません。
新年度に入りドラマに力を入れてきた各局も編成の組み直さねばならない事態です。
さてどうするか。民放各局にとって「ピンチをチャンス」に変えられるかどうか、
テレビそのものに期待が高まっている折です。ネットに押され気味のテレビとしては
正念場ではないでしょうか。頑張れとエールを送りたいです。
苦言です。最近のテレビは面白くない。
常に何かを恐れて「自粛」しているようで、枠から絶対にはみ出さないよう、
縮こまった番組しか創らない。倫理だとか審査だとかをやたらと気にして、
まるで「見ざる。言わざる。聞かざる」の猿のようです。
辛辣なことを書きたくはないですが。免許事業であることを盾にとって、
各局が「保身」で横並びに走っているとしか思えないのです。
コロナ禍は「国民の命」の問題です。総世帯視聴率が上がっているのです。
ここはいちばん、腹を括ってメディアの独立性を発揮して、
思い切った番組を編成して欲しいものです。
決して全ての放送局がそうではありません。
2018年に東海テレビが、報道現場の実情を赤裸々に写した
ドキュメンタリー番組「さよならテレビ」には感動しました。
テレビジャーナリズム(あるとすれば)の本質を抉った素晴らしい番組です。
その気概が残っているのでしょうか。系列キー局のフジテレビが
「動くな。会うな。喋るな」と自粛を余儀なくされる国民に応えようとしていると、
私は思います。(日曜の朝の報道番組に橋下徹さんをレギュラーに起用)
他の民放各局も「ここはいちばん、テレビを変えてやろう」と思って欲しい。Goto

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