兵站部隊に守られて

経済活動が停止しました。それでも耐えましょう。
GWです。我が社は「情報に休みなし」そんな考えから、
例年ならば、カレンダー通り営業致しますが。
今年はコロナの影響で、4月27・28・30日・5月1日と4日間休業としました。
例年ならば「あなたはGWをどのように過ごしますか」。
せっかくの休日です。有効に使って下さい。
私は「読みかけの本を読み、気の置けない仲間とゴルフでしょうか」と書いて、
読んでみたいと買い溜めた本を写真に撮りブログにアップし、早く仕事ができる日を願い
それなりに長すぎるGWを楽しむのですが。今年はそんな訳にはいきません。
広告とは「情報を通して人を動かす」ことです。
非常事態宣言の柱は「動くな・集うな・喋るな」です。
「動くな」ですから、広告が成り立ちません。
「集うな」ですから、柱であるイベントは全て中止です。
残念ですが、経済活動を抑制する非常事態宣言が発出されている以上は、
広告の仕事は大幅に制限されることになります。業界そのものが成り立たない状況にあります。
誤解しないで下さい。売上が上がらないと嘆いているのでも、愚痴っているのでもありません。
「陽はまた昇ります」。それまでは、全ての仲間と心を繋ぎ、
ジッと耐える闘いをせねばならないと覚悟しています。
私たちは休業することでコロナと対峙しているのですが、忘れてはいけないことがあります。
その私たちを「守るために」休業も出来ず働いている人たちが・・医療従事者はもちろんのこと
他にもインフラを維持するために働いてくれている人が大勢いることです。
その人たちおかげで、私たちは「自粛」という闘いができているのです。
私はその人たちを「兵站部隊」と呼び、感謝しています。
ですから、今年のGWは例年のような訳にはまいらないと申し上げたいのです。
兵站部隊は様々ですが。一つだけ紹介したいと思います。
先の東日本大震災で今尚、後遺症が癒えない福島の原発事故、
人間が創造した原発が人間の手では制御できない恐ろしさを目の当たりにしました。
資源のないこの国では、電力エネルギーを化石燃料に頼っています。
いち早く、持続可能な天然エネルギーに変えるべきですが、現状ではそうなっていません。
福島の事故以降、原発の大半は稼働していません。火力発電が電力エネルギーの中心です。
その中でも発電エネルギーの4割が液化天然ガス(LNG)に依存しています。
石油の備蓄は法律で定められ、200日分は蓄えられていますが、
ガスは長期保存が効かないので備蓄量は2週間分にしか過ぎません。
LNG発電は東電と中電の出資する火力発電最王手JERAが担っています。
千葉から神奈川に至る東京湾沿岸に重点拠点があります。
万が一です。LNGを運ぶタンカーがロックダウンされたら、LNGは立ち所にストップです。
LNG発電のコントロールセンターで感染拡大が起こったら発電が止まります。
そうです。首都が停電になります。生活インフラの中心である電気が止まるのです。
そうなってはならじとJERAは「感染が広がっても安定供給を続けるために
何重もの対策を」と発電所内に簡易テントを設置、作業員を帰宅させない体制を取っています。
この様な、私たちの見えないところで
不眠不休で働く「兵站部隊」が私たちの「自粛の闘い」を支えてくれているのです。Goto

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