ニュージーランド首相の覚悟

安倍首相の体調が気になるのですが。大丈夫でしょうか。
すごく心配していることがあります。
テレビのニュースで見るだけですから、いい加減な話かも知れませんが。
古希もいくつか過ぎますと、それだけ多くの人の顔を見てきました。
俗説では、相撲取りと競馬と政治家は肌のハリとか色ツヤで、調子がわかると申します。
政治家の場合、選挙中の候補者の顔色を見れば、勝つか負けるかは大体わかります。
選挙運動は過酷です。24時間体制といってもよい、正に臨戦体制で臨みます。
睡眠は数時間。街頭演説など外回りですから声は枯れますし、日焼けで浅黒くなります。
食事も満足に取れなくなって体力も限界に近くなります。しかし、選挙はゴールが
ありますので、そこまでは頑張ろうと気力で耐えて踏ん張るモノです。でもです。
終盤になってきますと、どの候補者も落選するかもという不安に苛まれますが、
有権者との距離感と申しますが、接触度合いで当選できるかどうかが分かるようになります。
勝てそうだと思える候補者は気力が充実して肌の色ツヤも良くなり、オーラが滲んできます。
一方、こりゃ危ないと思うようになりますと、笑顔も消え、悲壮感が漂い、
覇気が失われ肌ツヤが悪くなります。運動員の士気も下がり、負けます。
別段、政治家に限ったことではありません。
事業主でも商売が上手くいかなくなると肌の色ツヤが悪くなってきますね。
個人でもそうです。仕事に失敗したり、恋に破れたりしますと、途端に落ち込み肌の色が。
他国の話ですが。
ニュージーランドのアーダーン首相。自らが率いる労働党の支持率は2月の時点で、
最大野党の国民党を下回っていました。それが3月25日、「これから経験したことのない
ステージに入ります。少しだけメッセージを送ります」と感染拡大を防ぐ警戒水準を
最高のレベル4に上げ、厳しいロックダウンを始めることを説明しました。
「あなたは一人ではありません。私たちはあなたの声を聞きます」
「あなたは働かなくなるかもしれません。でも、仕事がなくなったという意味ではありません」
「あなたの仕事は命を救うことです」「人に優しく家にいましょう。そして、感染の
連鎖を断ち切りましょう」と呼びかけ、ネット配信しました。
その後も日々ネット配信されています。
公邸の自室からですが、犬を抱いてリラックスしてお茶を飲んでいる動画ではありません。
ニュージーランドは3月16日に全ての国民に自粛を呼び掛けた時点では感染者は4人でした。
が、200人に増えたため25日に封鎖に踏み切りました。物凄い決断です。
影響を受ける企業には、フルタイムの従業員1人あたり週給で3万8千円。12週間支給の
支援策を打ち出しました。封鎖後、感染者は4月5日累計で1000人を超えましたが、
20日現在で1440人、この数日間は増加が10人前後に留まっています。
その結果、世論調査では84%が政府の対策を支持しています。今日28日一部緩和されます。
アーダーン首相。動画から受ける印象は自分の言葉で優しく語る。
思いやりや人への情も溢れています。笑顔の中にも国のリーダーとしての
凛とした覚悟を感じます。顔の色ツヤも良くみえます。
それに引き換えなどとは、申しませんが。
心配です。この国の首相の顔色が冴えません。目の下にクマができるのは、
ハードな日々ですから致し方ないとしても、落選候補者の雰囲気が拭いされません。
体調を理由に放り出されるのではと気になります。ここは踏ん張りどころです。
5月に入れば2度目の緊急事態宣言を出さねばなりません。
自民党総裁の4選はないのでしょ。だったら、覚悟を決めて、国民の「命を守る」ために、
自分の言葉で、自分の思いで、ロックダウンを国民に呼び掛けられてはどうでしょうか。
この国の首相は、あなた以外にはいないのですから。Goto

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