医療費1兆円減

コロナ禍が「過剰な診療を露呈」させたのではないか・・・
医療費が大きく減少しています。
4〜7月の医療費の総額は前年同期と比べ1兆円規模で減少しました。
原因は、コロナ禍で患者の受診控えや病院の「コロナ対策」による医療体制の縮小です。
コロナという奴は、人間の生活習慣を根底から覆しています。
リタイアした高齢者のいちばんの仕事は、病院にいくことだ、なんて言われています。
門前市をなすとは申しませんが、私の自宅近くにある「整形外科」には、
開院まで1時間以上も時間があるのに、高齢者が路上に並びます。
その高齢者を目当てに喫茶店が早朝より営業をしています。
それが、人と接触するな、三密を避けろ、院内感染の恐れあり・・・コロナ菌がいるかも、
そんな風評が蔓延、その結果、その医院には早朝から押し寄せる高齢者がいなくなりました。
実に現金なものです。
医療機関が公的医療を提供した際に発行する診療報酬明細(レセプト)の統計を
集計し、医療費の全体を分析した。医科・歯科・調剤の患者負担も含めた
医療費の4ヶ月間の総額は14兆2千億円で前年同期比で1兆1千億円の減少だったと。
ドラッグストアが繁盛だそうですが。
医科の医療費を入院と外来で分けると、入院は6%減、外来は10%の減で、
入院よりも外来の減少幅が大きく、診療科で見ると小児科が患者数・医療費とも
30%近い減少となっています。このデータは病院のものです。
開業医に到っては、患者数が半減するのがザラで、開店休業状態が続いているそうです。
この現象って、どう分析したらよいのでしょうか。
過剰な診療が減ったとみるべきなのか。それとも軽微な受診を我慢したのか、
それとも手洗いなどが慣例化され感染症が減ったことも影響しているのでしょうか。
高齢者に的を絞るのも恣意的かもしれませんが、私も高齢者です。
許してもらえると思うのですが、国民皆保険は、社会保障の重要な施策です。
でも、それだからと、そもそも医療機関に行くまでもない高齢患者が、
安易に受診し治療を受けていたとすれば、過剰医療と言わねばなりません。
コロナ禍が、そんな医療福祉の実態を露呈させたのではないでしょうか。
高齢化とは体のいたるところが、老化することです。
医療機関にお世話になる回数も増えます。それはわかりますが、
高齢者が「自分の健康を自分でまもる」ことを
ちょっとだけ気をつければ、医療費が1兆円近く削減できるとしたら、
コロナ禍が「気づかせ」た一つの教訓ではないだろうか・・・Goto

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