エンゲージメント

いつから、日本人は働くことが嫌いになったのでしょうか。
私がおかしいのか、それともマスメディアが狂っているのか・・
それとも、昨今の日本の風潮が変えてしまったのか。
理解できないのですが、日本は他国と比べエンゲージメントが驚くほど低い・・・
これでは、国の未来が心配になるのは当然です。
エンゲージメントって何か。
2000年代前半に欧州で確立された概念で、日本語に訳すと「働きがい」です。
「自分の仕事に意義を感じ熱意を持って取り組む姿勢」を指します。
生産性を測る新たな尺度として世界的な注目を集めています。
当然といえば当然ですが、エンゲージメントが高い企業は収益性が高い傾向にあります。
米ギャラップ調査では「自分の仕事に熱意を持っている」と答えた人の割合は
世界平均15%で米国が33%・・・シンガポールが23%で日本は6%だったのです。
あの異常な大統領選をやるような米国の5分の1以下なんてとても信じられないのですが。
米国に本部を置く国際的な調査機関グレート・プレイス・トゥ・ワークが今年の
2月に世界60ヶ国7千社を対象に調査した結果でも日本企業の4割がエンゲージメントが
「低い傾向」にあると回答したそうです。
日本の生産性が低いのはエンゲージメントが低いせいにある。
エンゲージメントを底上げしなければ生産性は上がらないと調査機関は指摘します。
多分ですが、調査対象は大企業だと思うのです。
大企業がそうだからと中小企業もそうだとは思いたくないのですが、
「川の汚れは川上から」と申します。
大企業の組織が硬直して「変化」を恐れ、惰性で働く人が増えたってことでしょうか。
エンゲージメントを高めるにどんな制度が導入されると良いかとの調査で最も多いのは
「社内公募などで配置が実現する仕組み」だそうです。次いで多いのは「自分の希望に
応じて特定のスキルを学べる研修」です。
組織の硬直化を如実に表しているのですが。私にいわせれば、甘ったれるんじゃない。
職業選択は自由なのです。働きがいのある職場などというものは自分で選ぶのです。
自分で勝ち取るものです。でなければ、与えられたカードで最善を尽くすべきです。
スキルもそうです。自分で磨くものなのです。人には誰でも平等に24時間が
与えられています。24時間を如何に有効に使うかは自分次第です。
この調査は日本人の人間力と申しますか、
「自助」の精神が希薄になった結果ではないかと私は思っています。
それは「平等主義」の悪弊です。それをさも、金科玉条として、
繰り返し繰り返し報じるメディアのせいだと申し上げたいのです。
エンゲージメントが低くて一番損をしているのは、せっかくの人生を棒に振っている
人たちです。私の哲学は「人間は働くから人間だ」です。もったいない話です。Goto

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