UAM(都市型空飛ぶ乗物)

欧米・中国では23年に実用化されます・・
ドローンの市場って、中国の企業が約7割を握っています。
日欧米が油断していたとは思いませんが、所詮はオモチャと
軽く見ていたのは事実のようです。それと空に飛ばす規制が中国では曖昧だったことも。
ドローンを大型にして人間を運ぶことができれば「空飛ぶ車」になります。
中国がドローン開発の延長で「空飛ぶ車」を実用化すれば、市場規模が
世界で300兆円になるのではといわれる分野です。中国が主導権を握るなんてことも。
そもそもですが、「空飛ぶ車」に厳密な定義はありません。
敢えて云えば「高度数十から数百メートル程度の低空を飛び1〜4人程度を運ぶ」
電動で垂直に離着陸でき滑走路が不要で自動運転でパイロットも不要の電動垂直型
離着陸機ってことでしょうか。
「UAM」(Urban Air Mobility)都市型の空飛ぶ乗物・・・とも呼ぶそうです。
で、このUAM・中国の先行許すまじと世界で過当競争が激化しています。
米・配車サービス大手ウーバーが2016年に23年にロサンゼルスで実現を目指すと
具体的なイメージを計画・世界に示したのを切っ掛けに・・世界中で23年がキーワードに。
中国のUAM企業は自国のほか欧州、米国で試験飛行を実施、19年12月、米新興市場
ジャスダックに上場、投資家からも注目を集めています。
独の新興企業は自社開発機による「空のタクシー」乗車予約を9月に開始
時期は2〜3年後を目指し15分の飛行で3万7000円の限定チケット1000枚を発売、
瞬時に売り切れたそうです。
欧米の航空機大手エアバスやボーイングも社内ベンチャーで取り組んでいます。
日本ではトヨタの出資会社「スカイドライブ」が23年実用化をめざしています。
トヨタは他にもEVの視点から米新興会社に400億円を出資、役員も送り込んでいます。
世界の都市はどこも交通渋滞が経済的な大きな損失になっています。
UAMが現実のモノになれば、都市の構造も一変します。経済効果は計り知れません。
もちろん、安全性の問題や航空法との関係など技術面に合わせ、乗り越えねばならない
課題は山積していますが、中国のみならず欧米でも小型機認証のガイドラインで
安全性を担保する動きや、米国防総省も民間の取り組みをバックアップしているようです。
日本が、規制・規制でIT分野での遅れを取ったように、UAMでの、国交省を
始めとする関係官公庁が、またぞろ、安全性だとか騒音とか道交法だとか、
次々と規制を強化すれば、この分野でも世界の潮流に乗り遅れるのではないか・・
そんな心配が募ります。頑張れ・・・トヨタ!Goto

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