青春の墓標

半世紀の時を経て・・・さらば「カストロ」さらば「青春」・・・・
団塊世代・学生時代、運動は運動でも学生運動を齧ったひとりとして・・
キューバのカストロ体制が幕を下ろしたとなると・・・
一抹の寂しさと、へぇ・・まだ続いていたのかとの驚嘆が交差します。
キューバ革命は1959年、米帝国主義に対してカリブ海の小国がノーを突き付けた・・
フィデル・カストロとアルゼンチン医師で革命軍を指揮したチェ・ゲバラが
親米政権を打倒、革命を成功させ社会主義国を樹立した。血が騒ぎましたねぇ。
革命時には兄の影で目立たなかった弟・ラウル・カストロ。実はフィデルが首相、
国家評議会議長と肩書きは変わったが国家元首として社会主義政策を推し進め・・・
ラウルは50年間に渡って国防相を担当、安全保障と国内の治安維持の分野を担った。
二人は二人三脚だったのです。
08年、体調を崩した兄に代わって国家元首、15年、米国と国交正常化、
16年フィデルが死亡後も共産党一党独裁の社会主義体制を「変えない」姿勢を
貫いてきた。最後の革命世代あるラルフが政権の中枢から身を引いたとなると、
革命経験のない第2世代、ディアスカネル現大統領はキューバをどう導くのか。
米国と正常化したとはいえ、制裁は続いている。経済危機は続く。
キューバ市民からは「ディアスカネル氏は新世代として、
これまでのシステム(社会主義体制)が機能しないことを知っている。
変革を起こすのではないか」そんな憶測も聞こえる。
「カストロ」の名前が消えたキューバはどこに向かうのか・・・
社会主義的体制を維持するのか、それとも市場経済に大きく舵を切るのか、
随分と長かった第一幕が終わったキューバの第二幕がどうなるのか・・・
気になるところだが・・
キューバ経済危機の要因に新型コロナの影響が色濃く出てると聞くと、
疫病が世界中に新しい常態を生み出していることになる。恐るべし疫病・・・
私的には50年の時を経て「青春の墓標」がポキリと折れた気がします。
さらば「カストロ」さらば「青春」。Goto

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