野菜工場

累計3000億件のデータで管理栽培・・・果たして栄養価は?
あなたは野菜が好きですか・・・「あんな味も素っ気もない」食べ物はない、
キリギリスじゃあるまいし、葉っぱなんぞ食えるかと葉物野菜を嫌う人は
意外と多いようです。私もレタスやキャベツを美味いとは思いません。
だからと言って、私は野菜を食べないわけではありません。
健康意識に毒されています。適度な運動とバランスの良い食事、
そしてストレスのない生活が健康の秘訣などという・・・誰が言うのか言ったのか・・
知りませんが、健康3原則を正しいと信じていますので・・・
ストレスはなかなか解消できませんが。栄養のバランスには気をつけていて、
それで野菜を食べるようにしています。そう考えての野菜好きですから、
味には頓着がありません。どんな野菜でも食べられる野菜は臆することなく食べます。
中国料理に登場する「香菜」を匂いが嫌だと、嫌う人がいますが・・・
私は平気です。野菜としての価値があれば、ムシャムシャと食べます。
口の悪い人からは・・・味覚に乏しいとか、食感がないとか言われます。
私の住む田舎町では・・・ヘェーと驚くのですが。
最近は都心の駅ナカに「野菜工場」があるんですってねぇ。
店舗に置かれたケースの中で野菜(レタス)が栽培され、程よく成長すると
ひと玉約200円で販売されるんですって。
昨今の野菜は水耕管理で栽培されています。別段に目新しいことではないのですが、
消費地で栽培し販売するとなると新鮮で便利ですが、果たして都会で作って採算が合うかと
なりますと、簡単ではありません。それが合うようになったのです。
可能にしたのは日本のイノベーションだと言いたいのですが。
欧米の企業です。「野菜工場」(栽培ケース)は湿度・温度・明るさ・水や肥料の量、
育ち具合など全てがセンサーで管理され、栽培状況を人工知能が分析する。
それを遠隔で制御する技術が開発されたのです。DX 化ですね。
この企業は種蒔きから収穫までの間に野菜1株あたり5万件のデータを収集、
育ちが悪ければ照明や肥料の量を調整するなどノウハウを蓄積、集めたデータは
累計3000億件あるそうで、最新のデータに基づき常に制御ソフトをアップデートしています。
この程度のイノベーションは日本でも開発できるのではないか・・・と思うのですが
それがそうはならない。なぜか。日本は気候風土に恵まれ、路地野菜で消費が間に合うと
いう環境にあります。農水省や農協などが農業利権を一手に握って新規参入を赦さない、
デジタル化の遅れでデータそのものの収集が不足しているなど、理由がありますが・・
農業の高齢化は目を覆うものがあります。
食料自給率の問題も重い課題です。
駅ナカに野菜工場ができることに、便利さを感じているだけではダメです。
DX化による農業イノベーションの実用化についての研究が急務ではないでしょうか・・。
とは申せ、土に育てられ成長する野菜と水耕栽培で管理培養されて育つ野菜と
どっちを食べるかと問われれば・・・味覚よりも栄養に価値を見出す私としては・・
やはり・・・・古いのでしょうかねぇ。Goto

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