政治は結果責任

ファイザー社・ワクチン確保の舞台裏・・・・
5月って、とても爽やかな印象を持っていたのですが・・・・
去年に続き、今年もコロナ禍に振り回され、おまけに異常に早い梅雨入り・・・
季節を楽しむ余裕もないままに終わってしまいます。
来年こそはコロナ禍とおさらばの皐月であって欲しいですね。
大規模接種会場が24日から動き出し、都道府県や自治体でも集団や個別接種に
拍車が掛かってきました。総務省の調査では5月15日の段階で全自治体の86%が
7月末までに終えると報告していたのが、現時点では96%の自治体が終えられると。
特別な要因がなければ、希望する高齢者全員が7月中旬には接種できそうですね。
日本人の底力と申しますか、日本という国の統治機構が如何にしっかりとしているかの
証明です。そしていよいよ本番です。65歳以下の人たちへの接種です。高齢者への接種は
予行練習のようなものです。2ヶ月ちょっとで3600万人です。3ヶ月半・100日もあれば
16歳以下を除いて国民の大半が接種を受けれることになるでしょう。
夏休みには飲食店が全て解放され、少なくとも秋の行楽シーズンには、
観光もコロナ禍前になるのでは・・そんな期待が膨らみます。
評論家と称する人ってとても面白いと思うのが・・・・ここに来て「政府はなぜ、
もっと早くワクチンを入手しなかったのか」と確保遅れを批判しています。
ワクチン確保の裏側に何があったのか・・・朝日や毎日からは読み取れませんが。
読売が背景を書いています。なるほどそういうことだったんだと分かります。
日本政府がファイザー社と契約したのは昨年暮れ、決して遅くないのですが、
入荷は早くても4月。理由は同社が「日本は欧州よりも感染状況が悪くない」との
認識だったから。菅首相はその報告を受け、担当に当った和泉補佐官を「ダメだ遅過ぎる」と
怒鳴り上げた。しかし同社は日本への供給は4月との考えを譲らなかった。
その後、駐米大使が特命を受け、同社トップと交渉、同社トップの考え方が微妙に変化、
他にも厚労大臣がトップに早期供給を求め、ワクチン担当大臣もあの手、この手で
懐柔作戦を展開、前倒しと5000万回分の追加供給が決まった。
しかし、それでも問題が起こった。欧州連合が1月末に導入したワクチンの輸出許可制である。
生産地のベルギー政府が許可しなければ日本にワクチンは届かない。
ワクチン担当大臣は外相時代の人脈を使って、日欧関係への影響までほのめかし、
その結果、EUが今月3日時点で45カ国向けに輸出した1億7800回分のうち、、
約4割が日本に回された。その価格は明らかになってはいないが。
菅政権がワクチン入荷までに如何に努力したかを誇示する必要もなければ、
国民の命と暮らしを守る立場からすれば至極当然なことである。
しかし、国産ワクチンを生産する能力を持っていない現状では、
菅首相が土下座してでもファイザー社のトップに
ワクチン入荷を懇願した姿勢には敬意を表したいと思う。
政治は結果責任です。
ワクチン接種の進捗がこの国を救うなら、評価に値するのではないでしょうか。
来年の春爛漫・桜の下で笑いたいものです。Goto

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