無線給電

離れていても勝手に充電する技術が続々と開発されています。
スマホの電源が肝心な時に切れて困ったことはありませんか・・
私の場合は割と慎重ですから、日頃使う電子端末は夜間などで
充分に充電するのですが、それでも肝心な時、充電切れする場合があります。
そんな時は、コードを伸ばして、コンセントから貰い充電せねばなりません。
考えてみれば、電気が電波に乗って飛んでくればそんな必要もありません。
そんな技術が開発されています。それを無線給電と申します。
そうなれば、将来ですがEV車でも燃料電池切れもなくなるってことに。
その電気を何で作るかは、環境問題ですが・・・
無線給電の仕組みは電子レンジのように電波の電力を増幅させて
1〜10メートル先まで飛ばす技術のことです。ケーブルを経由しなくても機器を充電できます。
アップル製のスマホではQi(チー)と呼ばれる置くだけで充電できる機能が搭載されています。
現在ではチーのような非接触の充電技術ですが、将来は離れていても
電波で勝手に充電される無線給電機能の搭載が期待されています。
この技術も世界各国が競い合う状況にあります。米国・カナダ・オーストラリアなどでは
先進的な米企業に技術承認を出しています。専用装置から電力を飛ばして、
任天堂の家庭用ゲーム機に付帯したコントローラが充電できます。
他の企業では店舗で天井に置いた送信機から電子ショッピングカードや
電子値札を充電する利用も想定されています。まだ室内ですが、屋外でも技術が進んでいます。
ソフトバンクは携帯の基地局から電力を飛ばす技術開発を始めました。
イヤホンや防犯タグ、スマートウォッチなどの小型機器は、携帯電話のエリア内に
いれば電池交換が不要になる、そんなことが現実化します。
そうなれば通信データの使用量で課金している通信キャリアのビジネスが
端末ごとに電力使用料を取るビジネスモデルに変わることも考えられます。
送電線が無くても、コンセントに差さなくても電気が飛んでくるのです。
これを「とんでもない」時代とでも申しましょうか。
問題はご多聞に漏れず、規制です。国土が狭い日本では電波を発する機器は技術基準
適合証明などで厳しく管理されています。総務省は無線給電には慎重な姿勢を貫いています。
ここは政治の出番ではないでしょうか。
問題は無線給電が理解できる政治家がいるかどうかです。
国民が夢見るような新技術をバックアップするのが政治の力です。
専門家に言わせれば、やはり中国が二歩も三歩も進んでいるそうですが・・・Goto

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