教育は子どものためにあって、文科省の省益のためではない。
我が家の目前は中学校です。平日は校門の前に若い教員が早朝より立ちます。
そして、登校する全生徒に「あいさつ」しながら、生徒の様子を観察します。
顔色はどうか、体調に異常はないか。服装の乱れはないか・・・などなど・・
私の知る限りですが、早朝に立つ教員は全て男性、それも若い教師ばかりです。
女性教師が増えるなか、家庭との両立に配慮されているのでしょうか。
土日とか祝日は部活の指導です、校庭の整備、ライン引き、道具の手入れ・・
早朝より、部活ができるよう準備をして生徒を待ちます。頭が下がります。
因みにですが、通常、夜の10時以前に職員室の電気が消えていることはありません。
教員の過重労働が問題になって久しいです。
でも、メディアが騒ぐほどに改善はされていないのではないかと思います。
取り分け部活の問題については長時間労働の一因と指摘されています。
公立中学の運動部活のあり方を検討しているスポーツ庁は有識者会議を開き、
休日の部活指導を地域や民間の団体に委ねる「地域移行」を
2023〜25年度の3年間で達成するとの目標を盛り込んだ提言案を指示しました。
やっと動き出したかとの思いですが・・・
私の感覚では、文科省に問題があると思います。
小中学校の管理は自治体ですが、運営主体は教育委員会です。
教育委員会には自由度があるようですが、文科省が箸の上げ下ろしまで
細かに監視、権限を手離しません。
提言案では、このまま少子化が進めば、どの中学校でも部活は廃部や縮小に追い込まれ、
学校単位で教員が指導する現状の形を維持するのは極めて困難と指摘、
中学生のスポーツ機会を確保するためには、まずは休日の部活指導から段階的に
地域に移行することが重要・・・と。
教育は「国家100年の計」と言われて、それこそ100年以上経過しています。
それなのにそのようになっていない。それを誰もが分かっているのにです。
私如きが教育について偉そうに語る資格などないのですが・・・
昨今の自治体。若くて元気の良い首長が次々に誕生しています。
文科省も腹を括って、部活についての権限は自治体に移譲してはどうでしょうか。
首長の才覚に任せれば、住民を上手く巻き込んで、中学校の部活ぐらいは、
完璧にやりますよ。その方が疲れた教員の使命感よりも、子どもにとっては
有意義な部活になるのではないでしょうか。
えっ・・・そんな簡単なものではないって。
教育は子どものためにあるのであって、文科省の省益のためにあるのではない。
原点に返って考えれば、難しいことではありません。敢えて申せば、政治の責任、
政治家にしっかりせよと言うのは国民です。
今日は子供の日です。子どもの健やか成長を願うのは国民の使命です。 Goto
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