禁じ手

固定観念を振り払う勇気が必要ですね・・・
ご存じでしたか?食欲をそそる色と減退させる色があるのを・・・
赤や黄色、オレンジ色は食欲がそそります。ですから全国チェーンの外食産業、
マクドナルドは黄色、吉野家は赤を基調にしています。色の常識だそうです。
逆に青は食欲がわきにくい「減退色」と言われます。
食品売り場のパッケージや飲食店の看板で青色は見かけません。
そんな色の常識を破った食品が流行しています。
岐阜・関ヶ原にある。関ヶ原古戦場記念館の土産物にある「裏切りのスナック」です。
えっと思うネーミングです。天下分け目の関ヶ原の戦いは小早川の裏切りで
雌雄を決したのは歴史が証明するところです。スナックのイメージは小早川のこと。
中身はスナックですが・・・スナックの色といえば、
薄いブラウンのイメージですが、このスナックは「青」色なんです。大方の人は袋を開けて?
えっ・・・「青いスナック」と驚き、気持ち悪・・・と裏切られた気分になります。
さらに、恐々食べて見ますと・・・。美味しい焼肉味。
そもそもがスナックなのですから当たり前ですが。またまた裏切られた気分になります。
人の心理とは面白いものなのですが・・・これが「裏切られた」「裏切られた」と
大当たりで、記念館の代表的なお土産になっています。わからないものですね。
青いスナックではありませんが・・・山梨県の富士山世界遺産センターの
カフェに「青い富士山カレー」があります。カレーライスのルーが青です。
想像しただけでも気持ち悪くないですか・・・それが、皿の中心に富士山を
模ったライスがあり、その周辺を青色のルーが囲んでいるのです。
カレーの常識からすれば、ルーは赤っぽい焦茶色ですが。富士山のイメージは
冠雪の白と青い空。これをカレーにしてみると、青いルーってことになります。
発案者は青は食品の禁じ手だということは承知の上です。でも常識外です・・
SNSの時代、インスタ映えするではないか・・拡散するぞとマーケティング。
思惑通りにSNSで拡散し、大人気メニューに。センターの売上高も一気に2.5倍になったとか。
でも担当者は、これは一過性だと考えていて、通常の赤いカレーを投入。バリエーションを
増やしたのですが・・・売上の7割は青いカレー。どうしてそうなるのか分析した結果・・・
不思議ですね。期待値が低いことが人気の理由。物珍しさを狙った商品ですが、
実際に食べてみるとまろやかでコクがあり、食べながら「青なのに、いける」と
感じて、術中にハマるそうです。富士山は知名度が高すぎてマーケティングが難しいと
言われるのですが・・・固定概念を振り払った禁じ手で・・ひと山当てるなんて・・
お見事と言わねばなりません。Goto

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