出版社の年賀広告に思う。

知の拠点、ニッポンの出版社よ。元気を出しておくれ・・・
小正月を過ぎますと、もう正月気分とはおさらばです。
まぁ・・私など元旦の朝にウォーキングに行って、ご来光に合掌した以外は、
7日に名門ゴルフ場で、特別なお正月料理をご馳走になったのが唯一、正月らしい正月でした。
ですから、今年は年初から仕事モード。そうですよねぇ。
後期高齢者になるのです。75回も新年を数えているのです。
新しいとか新鮮だとかは感覚的に思えない。それと、日々新た、毎朝が新鮮で
正月のような気分ですからねぇ。
とは申せい、遅まきながらですが。元旦の新聞。全紙に目を通し・・その感想を書かねば、
正月を迎えた証明にはなりません。なぜなら、新聞命の私は、新聞社が総力を挙げて
作り上げる元旦号を丁寧に捲って、出版社の広告を眺めるのが新年の趣味なのですからね。
正直に申し上げ・・・出版各社の広告。今年ほど面白くも何ともない紙面はありません。
そもそもですが、出版社の広告は知的欲求を満たしてくれるクリエイティブ的にも
秀逸な紙面が多い。同業者で競い合っている感もあります。
それが年初の行事だから年賀の広告は出さねばならない。
それも通常の書籍広告は、広告というよりは新刊を紹介するのは、
新聞のグレードを上げるに一役買っている点と、本の紹介は情報の提供の意味もあり
通常の広告料金よりも割安にしてもらっている手前・・掲載せざるを得ないから・・
まず大手の出版社では、喪に服しているのでしょうか。KADOKAWAが出稿なし。
なんせ、オーナーが逮捕され謹慎中だから、あえて祝賀の意味合いのある広告は
自粛せねばならないのは理解できますが・・・説明でも詫びてでも掲載すればと思います。
裁判がこれからではねぇ。
まあ・・・年賀広告を紹介します。面白くない筆頭は岩波書店ですね。
スピノザ全集の紹介をベースにした紙面。コピーは「理性に立ちかえる・・人間の多くはねたみ深く、互いに不快な存在となるようにできている」難解過ぎて自己満足ですね。
「そう、いつだって世界を動かすのは、誰も想像すらできなかった「ありえない」
物語りなんだと」綴るのは・・お年玉ARをQRコード添付したのはKODANSHAです。
集英社は「もっともっとおもしろく」と発刊の全雑誌名を。小学館はお決まりの
「のび太くん」創業100年、信じることを諦めない100年でしたと。光文社は全5段、
「不立文字」・・・本当に伝えたいことは文字では表せない。禅の基本のひとつ。
でも、この教えも本に書いてある・・本って深いね、と逆説的に本を読もうと。
Gakkenは春学びをQRコードで、工夫は見られますが。果たして何人が応募したか。
三省堂は小型現代語辞書の紹介。言葉を見つけて142年と社歴を紹介。
大修館書店はいつの時代も信じられる辞書でありたい・・・例年と同じ内容です。
文芸春秋は100周年を。コピーは「道は百も千も万もある」と変化を恐れず挑戦すると。
その他の出版社は・・自社の商品を紹介する広告です。
敢えて申し上げたい。
出版社も疲れているなぁ・・・日本の知の拠点である出版社の元気がない年賀広告に、
本音ではガッカリです。頑張れ。ニッポンの出版社!Goto
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