「年相応」とか「適齢期」という概念は捨てた方が良いかもしれませんね
こんな話を聞いたことがありませんか・・・
昔の還暦と今の還暦を比べたら・・・昔の70歳と今の古希を比べたらら・・・
10歳とは言わないが、随分と若返ったのではないか?
私など、古希を4歳も過ぎたのに・・・70過ぎには見えないなどと・・・
お世辞もあるとは思いますが、良く言われます。高齢者って・・・65歳を目安としますと、
人によってこれだけ差があるのかと思うほどに見た目も動きも考え方も違っています。
政治のせいだとは申しませんが。平均寿命は男女ともに80歳を越しているのです。
長寿であるってことは・・・それだけ高齢者が健康で元気だってことです。
であれば・・・少なくとも定年を60歳から・・・65歳と定め、
70歳までは現役で働けるようにするのが、政治の役割ではないでしょうか・・・・
博報堂が面白い調査結果を発表しました。
まず持って・・敬意を表します。この調査は1992年・30年前から隔年で実施されています。
長期時系列で「生活者」の動向を定点観測しています。広告代理店として、尊敬に値します。
消費者を生活者という視点で捉え・・時代の趨勢を鋭く分析、
時代によって移り変わる「トレンド」を追い求め・・さらには広告会社の視点で、
時代を切り拓いてきたのも博報堂ではないかと思います。でも今回の調査は・・
自らが分析し予想したこととは異なる変化がたくさん生じているとしています。
2002年・アウトドアブームが到来している・・と分析しましたが。
02年には「家の中よりも野外で遊ぶ方が好き」という人が38.1%でしたが・・
22年では24.0%に。休日は家にいる方が好き」とするインドア派がアウトドア派を大きく
上回っています。
最近、学び直し・・が注目され、政府もリスキリングを奨励していますが、
02年には「幾つになっても学びたいものがある」49.3%だったのが22年は35%に低下。
昨今話題のSDGsへの関心、22年では「環境を考えた生活をすることは
自分にとって快適だと思う」人の比率は過去最低の48.8%となり、「面倒だと思う」人の比率
51.2%のい比率を下回りました。コロナのせいとは申しませんが、
日本人は「内向き」になっています。この分析はなんとなく理解できます。
博報堂は年齢よりも若返っている社会を「消齢化」と名付けました。慧眼があると思います。
この国は世界でも類を見ない超高齢化社会です。体力も価値観もさほどに違わない
大人たちがたくさんいる社会になっているのではないでしょうか。
年代間の「違い」にフォーカスしてトレンドをセグメントするだけでは測れない。
逆に年代を超えた「同じ」に注目すべきではないか。そこに新しいマーケットが
見出せる・・・超高齢社会をそう見ることができないかと分析します。
適齢期とか年相応という物差は捨てた方が良い。
消費スタイルから年齢差が消えている。そんなものに縛られていると・・
色んなモノが見えなくなります。少なくとも固定観念を捨てるほどに
世代間における年齢差はなくなったと、博報堂は分析しています。
そういえば・・・私のファッション、とりわけゴルフの服装は、
若い人たちが購入するショップで買いますからねぇ・・・
問題は、中身です。高齢者の頭が・・若者と同等に柔らかくなければ若返ったとは。 Goto
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