ジェンダー平等の法改正を・・・

朝日新聞が本気でジェンダー平等を考えるなら・・批判よりも提言ではないか。
毎度のことで恐縮なのですが・・・朝日新聞の姿勢についてです。
最近、朝日の紙面、記者名付きの記事が多く見受けられます。
責任の所在が明確で良いことです。
それと朝日新聞社自体が女性管理職を増やしジェンダー問題に積極的に取り組む姿勢にも
他の新聞社のあまりにも保守的で、論調と現実のギャップに辟易している私としてはとても
好感が持てます。でも・・・勢い余ってなのでしょうが・・こんな記事には首を傾げます。
朝日新聞に・・Think Gender(ジェンダーを考える)というコーナーがあります。
なるほどと思うことが多いのですが・・・敢えて日本がジェンダー平等への取り組みが
遅いとの批判には、いささか偏見ではないかと思うのと、同時に、だったら、解決策を
示すべきだと申し上げたい。だって批判のための批判では何の解決になりませんから。
記事の内容は・・・こうです。
世界銀行が190カ国の男女格差に関する報告をした。
世銀は、女性の労働環境や賃金、起業、結婚、資産など8分野でジェンダー平等に向けた
法整備がどの程度進んでいるかを国ごとに評価した。
「法整備されれば、男女をより平等に扱うと、より多くの女性が働き、経済成長に必要な
労働力に貢献できる」・・だから、賃金格差の是正や、職場での女性の権利の
保護を法律で明記することは重要だ・・・そんな目的から世銀は報告書をまとめた。
「賃金面で同一労働に関して同じ報酬を支払う」ことを義務付けるべきだが・・
93カ国で法整備ができていない。そこまでは納得ですが・・記事はここから
問題をすり替え、日本は最低の国だと批判する。
こうです。日本は、正社員と非正規社員の不合理な待遇差の是正は法制化したものの、
世銀の基準には達していない・・だから日本はとんでもないジェンダー平等を否定する
国だという・・・同一労働に男女で同じ賃金を払うことを法整備していない国に
日本が入っていないかのように、正規と非正規の問題にすり替えています。
いかにも朝日流です。日本は一労働同一賃金の法制化はされています。
だから、世銀の基準に達していないと、逃げを打っています。汚いですね。
他にも職場でセクハラを防止する法律は、過去50年で多数の国で導入されたが、
日本では未整備だ。法的な保護がないから対処すべき問題としてセクハラが
認識されない恐れがある。と日本がいかにもセクハラを容認しているように
書き込んで、一般的な刑法ではセクハラを犯罪として証明することが難しい場合がある・・と
ここでも日本が過去50年で多くの国・・・何カ国なのでしょうか・・・は導入されたが、
日本は導入しない酷い国だと思わせようとしています。
そして極め付けは、日本のジェンダー平等に向けた法改正の状況は先進国で最低だと
決めつけています。世銀はそんな見解は持っていないのに。
そうなのです。日本はジェンダー法整備が全くできていないとんでもない国だと、
朝日の記事は読者に思わせたいのです。
いやですねぇ。記事として書くなら、どんな内容のジェンダー平等が法整備されて
いないのかを、項目別に書いて、それらを早急に解消すべきだと定言すべきではないか。
世銀の報告内容を読み込んで記事にするならば・・Think Genderを本気で願うならば・・
批判のための批判に何の意味があるのか・・・と思うのですが。Goto

コメント