風を売る・・・

日本風力発電の「ねぶた」がいちばん人気でした。

生まれて初めて青森の「ねぶた」を観覧しました。
コロナ禍の中でも縮小して開催されていましたが・・本格的には四年ぶり。
土曜の夕方・街に到着したのですが・・・道路は人で埋まり・・
跳人(はねと)が街に溢れていました。

「跳人飛び汗が舞い散るねぶたかな」
「うちわ揺れねぶたみえ切る青の森」如水

農業の最盛期、睡魔が襲い仕事が捗らない。これじゃいけないと
江戸時代に睡魔避けに始まったのが「ねぶた」だとか。
誰もが跳人の衣装を着て行列の輪に入って参加できるそうです。
特別に神事があるわけではない。あくまでも市民が作り上げた祭りです。

ねぶたの数は24台。行列は2時間に及びます。
友人が世話してくれ沿道の最前列で、「ラッセ・ラッセ」のお囃子に
ついつい興奮、ひときわ大きな歓声に包まれた「ねぶた」の輪に入って
跳ねて見ました。

その「ねぶた」は、今をとくめく話題の「日本風力開発」・・
日経「春秋」です。夏祭りの縁日で求めたくるくる回る綺麗な色の風車、
風を吹き掛け回る様は夏の風物詩でした。

「街角の風を売るなり風車」達治
風車を「ふうしゃ」と音読すると、クリーンエネルギーの代名詞です。
小川の水を汲み上げて灌漑に使われたのは紀元前1700年・メソポタミアの時代だとか。小麦を引く、油を搾る、風の力を利用して暮らしを豊かにしてきたのはのは先人の知恵。

洋上風力を手がける日本風力開発から数千万円の資金を自民党の衆院議員が受領したとされる事件。再エネ海域利用法に基づき、第一弾として国は三海域で大規模入札を実施、日本風力も参加したが、売電価格が安い三菱商事を中心とした企業連合が全て落札。手も足出なかったようです。業界からの反発の声が上がり、議員氏は国会質問で評価基準の見直しと求めていました。

この事件。逮捕の容疑は、風力発電とは違うようで・・・
電力発電の社長と議員氏とで設立した競走馬の組合。その会計に関して単独で減価償却と呼ばれる処理をしたことが判明。東京地検特捜部は、競走馬の組合を管理していた議員氏に社長の資金が流れたのを個人への賄賂に当たると見ての逮捕。

それがたまさか、風力発電に関し国が基準見直しの改定を決めた時期と
重なったと被告の弁護人は語る。でも「李下に冠を正さず」と申します。
きな臭ささは拭いされません。内閣支持率を気にする岸田首相が早めの幕引きをしたいのはわかります。

でも、岸田さん・青森ねぶた祭りでの・・・日本風力発電の人気を
その目で見たら風向きが変わるのではないでしょうか。それにしても
クリーンエネルギーの利権争い、陰湿になっていますねぇ。Goto

コメント