新聞協会賞発表

新聞週刊標語「きょうもよめた すこしだけおねぇさんになった」が良い。

日本新聞協会は23年度・新聞協会賞と新聞技術賞を発表しました。
選ばれたのは、協会賞5件・技術賞が1件です。新聞経営賞は該当なしです。

受賞した全国紙は7日の一面で・・・胸を張っています。
本紙に日本新聞協会賞・・・伝えていかねば沖縄集団自決・・毎日新聞。
本紙に日本新聞協会賞・・「海外臓器売買報道」・・読売新聞
本社に新聞印刷コスト・環境負荷軽減装置開発で技術賞・・・朝日新聞。

他の協会賞は・・・神戸新聞「神戸連続児童殺傷事件の記録廃棄スクープ」。
「精神科病院で患者虐待や高い死亡退院率のスクープ」でNHK。
人権新時代で西日本新聞社がそれぞれ受賞、授賞式は10/18から長野県
軽井沢町で開かれる第76回新聞大会の式典で行われます。

いずれも地道な取材と調査によっての報道です。
新聞ならではの渾身の記事であります。
改めて、関係各位の尽力に敬意を表します。

本紙は本紙はと・・・一面を使ってこれみよがしに・・・読者に報じるのは如何なものか。そりゃ、編集局が記者が頑張った結果です。喜ばしいのですが、であれば他紙の受賞も同時に報じる度量が欲しいですねぇ。なぜなら、新聞そのものが下降線を辿っているのです。新聞の価値とか素晴らしさを・・自紙の読者であっても、新聞全体を考えて・・他の受賞内容も報じるべきです。

それと、例年ならば、経営賞が受賞項目にあるのですが、4件の応募があったそうですが、該当なしは如何にも残念であります。読者の激減が叫ばれ、経営が圧迫するのではないかと言われています。

そんな折に・・経営努力に対して受賞がないということは、新聞経営の活路が見出せていないとも言えます。新聞をこよなく愛するひとりとして、非常に残念。
経営陣には奮起を促したいものです。

余談ですが・・・毎日新聞に掲載される4コマ漫画「ウチの場合は」が2002年1月4日夕刊でスタート、以来21年間。6000回を記録しました。
21年間・森下裕美氏が描き続けています。森下さんは「描かないと頭のなかに
物語がたまって苦しいんです。描けば消える」という衝動です。『つくって、残して、めでる』というのは、人間の本能かもしれません」と語っています。

6000回・21年間、並大抵ではありません。新聞大会で讃えてあげてはどうですか。・・・報道のスクープだけが新聞ではありませんからねぇ。

10月15日から始まる新聞週間の標語が同時に発表されました・・・
1万1249編の応募があり、代表標語は札幌市の方の作品が選ばれました。
疑い深いわけではありませんが・・・本当に1万通以上の応募がありましたか?

「今を知り 過去を学んで 明日を読む」いかにもいかにもですね。
佳作に「きょうもよめた すこしだけおねぇさんになった」
福島県郡山市の6歳の女児の作品が選ばれました・・

若い人たちの新聞離れが激しいです。NIE活動もIT教育に翻弄されています。
小学校の一年生でしょうか・・・彼女の囁きと申しますか、新聞が読めた喜びを伝える・・・新聞を若い人に購読してもらう・・新聞協会にとっては、最大の課題です。この作品を標語にする。そんな冒険をしても良いのになぁー。と思います。Goto

コメント