薬不足

医師は薬を処方し過ぎではないでしょうか・・・

日本の製薬資本って・・こんなに脆弱だったのでしょうか?
咳止めや痰を切る薬、抗菌剤など、身近な薬の不足が長引いています。
10月の時点で薬全体の約2割が出荷停止か限定出荷の状態にあるそうです。

巷にはどこかしこにドラッグストアが乱立しています。
私の自宅周辺にも5か所以上あります。コンビニ並です。
それも薬の争奪が行われているのでしょうか

なぜこの国で「薬」が足りないなんてことが起こるのでしょうか。
3年前・福井県のメーカーが内服用の皮膚薬に睡眠導入剤が混入する
不祥事と不正が発覚しました。それ以降、法令違反で業務停止などの
処分を受けた企業は10社を超えます。これが供給不足の原因です。

そうなのです。政府は05年にジェネリック(後発医薬品)メーカーの
製造販売に関しての参入条件を緩和した結果、中小の会社が乱立するようになりました。薬価が継続的に引き下げられるなか、競争激化で不採算品目を抱えても
需要がある限り簡単には製造をやめることもできない・・そんな業界事情があります。

そこへ円安が追い打ちをかけ、輸入原料や包装資材の高騰。
そうなれば利益を確保するには新たな品目を製造する道を選ぶ・・
様々な種類を少しずつ手がける少量多品種生産に、多くの企業が陥ることに
なります。先々の予定で埋まった生産ラインは融通がきかず、他社の出荷停止を
穴埋めできない・・というジェネリック業界の悪循環が薬不足になっています。

政府というのか、厚労省なのでしょうが。薬価を下げることで、医療費全体を抑えざるを得ない。本来ならば、治療費に手をつけるべきなのかもしれませんが
医師会よりもジェネリック業界の方が圧力が弱いからってことはないと思いますが・・・その結果、不正製造が頻発したってことでしょう。

薬は命に直結です。安易な製造は許されません。
しかし、この文明国で薬が不足するなんてことは、やはり厚労省の怠慢ではないでしょうか。品質を維持しつつ必要な品目を着実に供給できる業界へと、政府が転換を後押しすべきです。(朝日)
しっかりとした態勢を整えた企業が市場で
正当に評価される仕組み作りが早急に望まれます。

在庫に関する情報の不透明さを改善し、不足の事態を防ぐ取り組みも求められます。薬価を見直すだけでなく安定供給を促す視点からも薬価のあり方を検討すべきです。弱いところをいじめる・・そんな厚労省の姿勢が、薬不足の要因であるとすれば・・・やはり、この国の律令国家の体質は何千年経っても変わっていませんね。

私的には・・・それ以外にこんな問題があるのではないかと思います。
医療機関あえて医師と申しましょう。医師が薬を処方し過ぎではないでしょうか。それも高齢者に対してであります。門前の調整薬局から、
ドラッグストアから・・ビニールの袋にいっぱいの薬を下げた高齢者が
ゾロゾロと出てくる姿って異常ではないですか・・・

患者としては、医師から服用せよと言われれば、ノーは言えません。
なかなかメスを入れにくいところですが、この問題の本質はそこにあるような気がしてなりません。もちろん、日本人の異様な薬好きが根底でしょうが。Goto

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