フードロスラ

年間・500万トンの食品・食材が捨てられています。これで良いのかニッポン。

アカデミー賞・視聴覚効果賞を「ゴジラー1.0」が受賞。
円谷英二監督のゴジラ世代としては・・・日本の特撮技術が認められたこと、
非常に嬉しく思います。山崎貴監督とスタッフにお祝いを申し上げます。

まだ観ていませんので、近日中に映画館に足を運んでみたいと思っています。
新聞広告の話です。読売新聞(3/14付・写真参照)に見開きと次の面で合わせて3Pの大型広告が掲載されました。クライアントはAJINOMOTOです。

内容はご覧の通り、なかなか手の込んだゴジラのパロディーです。それと若い人はご存知ないかもしれませんが・・・これも特撮で一斉を風靡した怪獣映画「モスラ」をもじっています。ザ・ピーナッツという双子の歌手が蝶々の役で、主題歌を歌っています。「モスラーやモスラー」と耳に残っています。
怪獣の名前は「フードロスラ」・・広告の目的はSDGsです。

今日本ではフードロスが大きな問題になっています。1年間で捨てられる食品約500万トン。世界では数十億人が飢えているのに、信じられない量です。その半分が家庭からでます。この怪獣「フードロスラ」は毎日家庭で無駄にされた食材から生まれた。その巨体は、つくり過ぎてしまった料理や、冷蔵庫に忘れられた食材、食べられないと思って捨てられた食材からできています。

コピーはこう投げ掛けます。私たち日本人が生み出している、この大問題に、どう立ち向かえば良いのでしょうか?と。そうですよねぇ。
私もコロナ禍以降、自宅で食事する機会が増えました。(歳もあります)

冷蔵庫など滅多に開けなかったのですが・・ロスの山です。空っぽでないのは逆に救いかも知れませんが。使用しないで捨てる食材の多いのが気になります。それに、老人です。料理を作って頂くのはありがたいのですが。量が多過ぎます。

趣味の後片付と皿洗いをやりながら心が痛みます。
残して捨てるのはいかにも勿体無い。でもねぇ・・じゃあ料理する側に少な目に作れと言っても・・ではどうするか。となると考えてしまいますね。

そこで登場したのが、AJINOMOTO、冷蔵庫で捨てられる運命にある食材を
美味しい料理に変身する新商品群。発想が面白いですねぇ。良いですねぇ。
さすがに広告戦略の長けたAJINOMOTOです。

この広告には目的の他に二つの局面があります。一つはAJINOMOTOという企業の理念を訴える。それも、いま旬のアカデミー賞を獲得したゴジラの山崎貴監督を起用して。もう一つが、3月に大型の広告を打つのは今季の決算が順調。決算調整の意味合いがある。優良企業のなせる業ではないでしょうか。

広告は社会の映し絵です。見方を変えて広告を読むのも楽しいものです。
私もフードロス解消のために、冷蔵庫をあさって・・・
この調味料でフードロスラと闘ってみるかな。Goto

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