カメムシ退治を・・

農水省は害虫による果樹園被害を事前に守れ・・

ちょっと困った事が起きています。報道でご存知の方もあるかも知れませんが、
この辺りでは「ヘコキムシ」とか「ヘクサムシ」と言われる「カメムシ」が
異常発生している。カメムシって1000種類以上存在、害虫もいれば、益虫もいるらしいのですが、困るのは植物性の種で、栽培植物を餌にする輩です。

収穫前の果実の汁を吸いメチャクチャにしてしまう果樹カメムシ類のチャバネアオカメムシ・クサギカメムシ・ツヤアオカメムシの3種類だ。農水省の調べでは21日時点で例年を大きく上回る25府県が注意報を発令した。この地方では愛知・岐阜・三重・石川の4県が今月発令。通常なら少ない春先に各地で多数確認される異常な事態で、夏の産卵期を経て、さらに広がる気配だ。

思い起こすのだが。岐阜の特産は「富有柿」・・亡母の実家は富有柿の栽培を手掛けている。今は老伯父が頑張っているのだが。昨年、柿を届けてくれた折、「富有柿の栽培でいちばん大変なことは何か」と問うと「最近、柿畑が減っている。高齢化が原因だと言われるが、柿を育てるには最低6回は消毒せなあかん」「なぜなら、カメムシが畑に入り込んだら、その年は全滅やからなぁ」と。

そうか。富有柿を市場に送り出すには、カメムシとの格闘があるのだなぁ。などと思ったものだ。そういえばこんなことを聞いたことがある。カメムシの生息地では稲作対策で水田で殺虫剤の使用が行われるほか、生息域を狭めるために畔で雑草を刈払機や除草剤による草刈りが頻繁に行われるという。

今年の大量発生は、温暖化。通常カメムシは夏に産卵、孵化した幼虫は脱皮しながら成長、秋に活動。冬は落ち葉や樹皮の下、民家の倉庫などでしのぎ、春になると再開する生態を持つのだが、暖冬がカメムシの越冬する上で好条件となったのが原因だと。

さてどうするか?農水省は「一匹見たら直ちに対策を」と早期予防の重要性を指摘、警告を発しているが・・・そもそも。温暖化が解消されることはない。ということは現状では、毎年大量発生は必然である。であれば、抜本的な解決をしなければならない。掛け声だけでは如何ともし難いってことだ。

となると、富有柿の栽培では年間6回の殺虫剤散布をせねば、やられてしまうなら増やすしかない。富有柿だけではない、リンゴやナシ、モモなど様々な果物でも殺虫剤の散布を強化せねば軒並み実らないってことになる。農家にとっては死活問題である。被害を受けてから対策をでは遅い。

殺虫剤といえば「アース製薬」だ。私はユニークな宣伝で業績を上げているアースさんに聞きたい。カメムシを退治して、美味しい果物が実るような強烈なカメムシ用の殺虫剤はないのかと。あるならば、早速に農水省と協議して、全国の果物農家に届けるべきではないか・・・

新聞報道によると、アース製薬に対する・・カメムシ除去に対する問い合わせが
昨年9〜11月は月間100件程度だったのが、今年は4月だけで147件に急増しているそうだ。誰が考えても対策は殺虫剤しかない。後手後手を踏んで農家が泣かないようにして欲しい。もちろん、今年も美味しい富有柿を食べたいから。
切に願う。Goto

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