雑感3題

5月もあと僅か暑い暑いという季節がそこまで。今を楽しみたいもの。

風薫る・・・季節。野辺には花々が咲き乱れ、山々の緑は深みを増し、清々しい五月晴れが続きます。今日は台風の影響で朝から雨ですが。日本でいちばん働き易い気候です。頬を撫でる風に感謝しながら大いに働こうではありませんか。
誰彼無しにそんな呼び掛けがしたい。

雑感3題です。まず、読売新聞の一面、名物コラム、編集手帳からです。
私は朝日の天声人語よりも編集手帳の方が好きです。なぜか。人間の機微に触れるコラムが多いからです。野球・米大リーグで活躍するダルビッシュ有投手が日米通算200勝を達成。その祝いを編集手帳はこう綴ります。

東北高校の同級生氏・有選手ともに甲子園を目指し青春を野球にぶつけた二人。
彼は200勝を達成した有選手にこんなメールを「おめでとう。有が野球界や社会に与えてきた影響は計り知れない。世界中で唯一無二の存在として認知されているでしょう」と。

そうしたら、そうです。米国は真夜中なのに10分もしないうちに返信が。そこには「感謝はお互いさま。まだまだ人生は続く。お互い頑張ろう」と。青春の熱い友情は色褪せぬものだと思わずダルビッシュ有選手の勇姿が思い浮かんだ。

コラムは「友情には永遠に止まった時間があるのかもしれない」と結んでいる。
そういえば、私にも熱き血を滾らした青春時代があったと、友の顔が・・。

山梨県富士河口湖町、コンビニの上に富士山がのっているようだとしてインバウンドに人気の観光スポットだ。何かと話題になったが、河口湖町は、道路に富士山を見えなくする幕を設置した。理由は、写真撮影時の道路横断やゴミのポイ捨てなどの行為が問題化したから。ご案内の通りです。

当事者たちは相当に迷惑しているのでしょう。
我々外野がとやかくいう話ではないのだが。黒い幕で覆うなんて、如何にも如何にもです。規制するといういちばん安易な方法しか取れないなんて。
町はもう少し知恵を出すことはできなかったのか。

むしろ、真逆で・・・富士山が綺麗に見える日を、ネットでお知らせする。
どうぞお越し下さい。お待ち致しますと、町の他の観光スポットとともに案内する。せめてそのくらいの発想になれば町民も迷惑がるよりも、笑って観光客を受け入れることができるのでしょうがねぇ?自分のことしか考えない小さな人間の集まる国になったねぇ。寂しい限りです。

もう一つ・・・誰もが迷惑しているなら規制すれば良いって話です。SNS上で著名人になりすまして投資を呼びかける「偽広告」の被害が散見される。なりすまされた著名人、例えばジャーナリストの池上彰氏。「偽広告の問題ではメタなどプラットフォーム(PF)事業者の責任は極めて重い」「明らかな詐欺広告を掲載したままなのは、詐欺に加担していると同じだ」と憤る。

そして「指摘を受けたら、すぐに削除すべき。削除しないのであれば、広告収入を得る目的で、あえて放置していると言われても仕方がない」と。メタは「詐欺対策には社会全体のアプローチが重要」と人ごとのような声明をだした。

池上氏は「誹謗中傷の問題でも同じだが、SNSに投稿される内容について、多くのPF事業者は無責任だ。あなた方の会社が対処すべきだ。もっと責任を感じてもらいたい」と。最もな話である。

日本のメディアは、自らが発行するものに、放送するものには全責任を持つ、それがメディアの信頼というものである。そう考えないPF事業者だから、平気で偽広告を収入にするのだ。そんな輩は、法的な規制で罰するべきである。と思うのだが、そこがなかなか進まない。それが日本という国である。

であれば、偽広告に騙されないように、国民の側が注意せねばならない。
上手い話には必ず裏がある。その程度のことすら教えなくなった・・
責任は我々大人にあるのではと思うこの頃だ。

ダルビッシュ有選手・オオタニさん以上に頑張れ。
富士山が悪いわけではない。悪いのはやたらと規制する行政だ。
偽広告を掲載して稼ごうとするPF事業者には鉄槌を。
何の脈絡もない3題だが・・・5月の風に誘われて掲載した。Goto

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