而今(じこん)

最近、40〜50代の転職が増え、収入増になると煽りますが?

梅雨です。雨は天の恵み、感謝せねばなりませんが。
やはり、スカッと晴れて風が頬を撫でる。そんな天気が良いですね。
でもです。梅雨が明ければ、猛暑に悩まされる。四季のない国もあるのです。
やはり、大自然の恵みに感謝ですね。

最近のテレビCM、転職斡旋企業がやたらと多いと思いませんか。
総務省の労働力調査によると年齢別の転職者の伸びは45歳以上が目立つそうです。高齢化や人手不足に加え、働き方に対する意識が変化しているからだと。

そうでしょうかねぇ。
同調査ではここ10年、転職者の総数は300〜350万人で推移。
最近はCMの影響でしょう。転職ブームといわれ、希望したり検討したりする
人は増えているが。実際に転職する人が増えているわけではない。

転職斡旋業者は「転職者総数は約3割増加。40代と50代は約6倍で
50代に限ると12倍だ」という。他の業者も「24年集計では転職を検討する
登録者数が40〜60歳で前年比18%増加。コロナ前と比較すると2倍」だと煽る。

また、「働きたい年齢」調査では、平均年齢が毎年上がり、24年は62.8歳、「働かないといけない」と思う年齢は、これを2.8歳上回る65.6歳だという。これは転職希望者の数が増えたのとは違う。
高齢者雇用、定年延長の話で、政府の問題です。

私は思うのです。
管理職経験者が人材が不足するスタートアップ企業に移ったり。
大都市で働く40〜50代が地方企業に転職するのは、積極的に新天地を目指すのです。前向きな転職です。大いに結構です。納得です。

でも、40〜50代の転職希望者、現状が嫌になって・・賃金がアップするからとか、「あなたはやる気があり必要としている企業がある」などと斡旋業者の煽りに乗って転職した場合。まず、9割が「しまった」と思うようです。
もう後戻りができない。不幸な結果が多い。

慌てて、斡旋業者に再再就職先はと相談すれば。
日本中が人材難です。当然に次を紹介してくれます。
但し、再就職先よりも条件は圧倒的に悪くなって。
そこからは地獄ですね。そんな実態も耳にします。

考えて見て下さい。どんな企業でも生き残りを懸けて命懸けです。
そのために人材が必要です。今が嫌だから、問題だからといって
転職する人は、今の就職している会社の生き残りのための頑張りに
ついていけない人です。だから離職するのです。

そんな人が。転職してうまくいくでしょうか。
「而今」という言葉があります。「今いる場所で最善を尽くせ」そんな意味です。世の中が軽薄になったとは申しません。人間がわがままになったとも思いませんが。人は強い意志を持って生まれてきたわけではない。生きていく過程で、様々な事に出会い、学び育っていくものです。

「働く」ことは「生きる」ことです。
転職にホイホイと乗ることは生きることを軽く見ているのではないでしょうか。
高齢化社会です。「而今」を良く考えたいものです。Goto

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