豪州・16歳未満SNS禁止

あかんものはあかんと言える社会でありたい。

テレビの勃興期・「8時だよ・全員集合」って番組が低俗だと
批判の対象になって「放送禁止」すべきだと騒ぎになったことが。
結果的には番組制作側の放送局が自主規制することで収まりました。

それ以前には猥褻な本は子どもの教育上よろしくないとの批判が巻き起こり、
悪質な週刊誌などは取り締まるべきだと不買運動が起こりました。
結果は憲法の出版、表現の自由が優先され放置されました。

映画は一応映倫の審査があります。あまりにも刺激的で教育上、問題な場合には
18歳未満の入場を禁止することができます。映画館で規制が入ります。
一応、子どもの健全な成長を妨げる低俗なテレビ番組や映画・出版物などは、
社会の責任として、それなりの対応をしてきました。

さてさて。問題なのはネットです。
とりわけSNSを通じて子どもが暴力的な動画などの有害コンテンツに接したり
いじめの温床になったりする場合はどうするのか。日本のSNS、ここに来て急激に普及してきた感があります。デジタル庁もできたばかり(当然所管になるのでしょうが)対応が遅れています。

オーストラリア議会は先月28日、16歳未満のSNS利用を禁止する法案を可決しました。世界初の試みです。対象はX(旧ツイッター)やTikTokなど、子供が接触できないようにする。その対応を怠った運営企業には最大で4850万豪ドル(約50億円)の罰金が科されます。

もしルールを破って子どもがSNSを利用しても子どもや保護者が罰せられることはないという「猫を追うより皿をひけ」っていう法案です。ネットに疎い大人たちが多い日本ではピンとこないのですが。参考になるのではないか。

アカウントなしで視聴できる動画サイト「YouTube」やメッセージアプリ、オンラインゲームなどの一部サービスは規制の対象から免れています。どこに線を引くのか。子どもの目に触れないようにするのも技術的にはなかなか難しいようです。

法案の完全実施にはまだまだ紆余曲折があるだろうが。
ネット上だからなんでもありは放置しない。豪政府の姿勢を評価したい。
日本の場合、この手の規制にはいつも賛否両論が渦巻く、でも問題が顕在化してからでは遅い。あかんものはあかんと言える社会でありたい。
毅然たる姿勢で法整備をして取り締まる国でなければならない。

まぁ・・倫理に問題ある政治家が多過ぎますが。Goto

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