労働時間の減少が国力の低下・・・・
河津桜が満開ですと、友人から写真を添えてメールが届きました。
ご存知かと思いますが、実は1年中、桜は日本のどこかで咲いています。
我々の感覚では、桜といえば春に咲く「ソメイヨシノ」ってことになりますが、桜の品種って300以上、年に2回咲くものや、秋から早春まで花をつけるものなど様々あります。
2月に開花している早咲きの桜として知られるのが、送ってくれた「河津桜」です。2月の上旬からほころびはじめ、約1ヶ月にわたって、薄紅色の花をつけます。歳時記からです。河津桜は1955年・静岡県賀茂郡河津町で発見された。
町名を冠し、大切に増やされた並木は同町のシンボルになっている。
2月上旬〜3月上旬の「河津桜まつり」は、一足早いお花見を楽しむ人々で賑わいます。友人のメールには熱海は桜満開。河津桜の一種かな?とありました。
新聞報道ですが、河津町に桜見物のインバウンドが押し寄せているそうです。
そうなのです。観光産業を育てるって言いますが、
観光資源って、一朝一夕にはできないのです。
手間暇掛けて、時間と人手を惜しまず作り上げるから、人々が感動するのです。
安易に観光・観光って言わない方が良いですね。
手間暇の話をします。
昭和の余韻が残る90年・日本人の年間平均労働時間は2000時間を超えていました。「エコノミックアニマル」なんて世界に名を馳せていました。
しかし、その結果、米国を中心に世界中で貿易摩擦が起こりました。
米国からの圧力があったかどうかは知りませんが。
そりゃあかんってことになり、国を挙げて労働時間の削減を進めてきました。
そして、近年の「働き方改革」が重なり、今では1600時間を切るようになりました。国民は労働時間の短縮に浮かれていますが。労働時間が減り始めてから、
肝心の日本経済の実力が急降下。国力が音を立てて衰えています。
こんな説があります。
2019年の平均労働時間が90年と変わらなかった場合。
一人当たりの実質GDPは米国・英国・ドイツなどを上回るそうです。
日本人が本気になり、手間暇(働いて)掛けていれば、新たなる富を
獲得できたのに。労働時間の減少は間違いなく経済力を低下させました。
それだけではない。労働時間の減少を推奨した結果。
働きがいも極端に弱まってしまいました。
「働くことの低温化が進み、約30年前に比べ仕事が好きとか
給料以上に働いているとかいう生活者の意識も軒並みに低下」しています。
労働時間と労働意欲が低下する一方で、経済のサービス化や低価格競争などで
生産性が上がらない以上、経済全体が停滞するのは当たり前。それがデフレです。なんとかデフレから脱却してインフレに転換しようと政府も日銀も、あの手この手と策を弄した・・結果は物価高は進んでいるが、健全なインフレにはならない。賃上げするしか方法がないと、最低賃金を上げ、春闘相場を釣り上げるのに必死になっていますが・・・・
根本の根本。日本人が「手間暇」掛けない。働かないのだから。
GDPが簡単に上がるわけがない。そこを改善しなければ、政治は元々4流国ですが、経済も4流国になってしまうのは必然ではないでしょうか。
河津町の70年に謙虚に学びたいものです。Goto
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