松坂屋名古屋店に行かざぁ・・・なるまいて。
私に足らないものがあるとすれば、もちろん数え切れないほどにあるのですが。
昨日のことは忘れる。済んだことにはクヨクヨしないことです。諦めが良いとも
取れるのですが。結局は昨日のこともすぐに忘れてしまうのですが・・
懐古趣味はないってことが足らない。それって頭が悪いってことですが。
なんでもかんでもすぐに忘れてしまう私ですが。
子供の頃(老人性の痴呆症は子どもの頃のことは意外と覚えています)
岐阜の柳ヶ瀬にあった丸物百貨店(本店は京都)の屋上にある遊園地のことは
鮮明に覚えています。
母親が・・・何を思ったか。(今では新聞記者の親父殿に腹を立てていたのでしょう)時々、丸物に行くぞと一人息子の私を連れて行ってくれました。いつも突然でした。百貨店で嬉しいのは屋上の遊園地です。そこで遊具で遊び、当時は小動物も飼育されていました。それに触れるのも忘れ得ぬ思い出です。
そうそう。屋上遊園地の後は必ず、百貨店の食堂で、お子様ランチ。
なぜかケチャップで絡めたチキンライスの上に万国の旗が・・・
これはどこの国の旗だと思ったのが印象に残っています。65年以上前の話です。
岐阜は昨年の7月、惜しまれながら高島屋が撤退、百貨店のない県になってしまいましたが・・・百貨店と聞けば、どうしても屋上の遊園を思いだします。
今では・・・なぜ日曜に私を百貨店にと理解できるのですが・・
日本の百貨店(百貨店協会加盟170店舗)で屋上に遊園地があるのは5店舗だけだそうです。屋上に遊園地をなんて発想は利用頻度も低いし生産性もない。そんな合理性から次々に撤退していたのでしょうが・・・
この地方では唯一。老舗百貨店・松坂屋名古屋店だけが、
硬くなに「屋上遊園地」を続けてくれています。百貨店の斜陽に、なんでもかんでも、合理性を追求してしまう時代。レトロを守ってくれてありがとうと申し上げたい。
その松坂屋・本館8階の「屋上遊園地」が47年ぶりに全面リニューアル。
3月2日にオープンするそうです。これまで使われてきたレトロな遊具60点は
そのままに。新たにデザイン遊具を導入し円形広場を設け、百貨店の新たな屋上空間を創出するそうです。
松坂屋の屋上庭園の歴史は古く、1910年に開店した「いとう呉服店」の屋上に子ども用のブランコを設置したのが始まり。25年(大正14年)新しい商号「松坂屋」となり現在の場所に移転。かつては展望台・動物園・水族館などもあり、形を変えながら100年以上の歴史を刻んできました。
松坂屋の担当者は「全国的に希少となった百貨店の屋上遊園という文化的価値を継承しながら、現代的な空間をつくり上げることで、地域のみなさんの生活の一部になる場所にしたい」と意気込む。
嬉しいじゃないですか。
無常にも合理性だけで岐阜から撤退した高島屋と比べるつもりはないが。
百貨店のあるべき姿を追求しながら、残すべきものは残す。時代に合わせて改善・改良するものは取り込む。これぞ、地域に根差し、信頼される百貨店のあるべき姿ではないか。
私には懐古趣味はないが。
丸物の屋上遊園を、彷彿とさせてくれる松坂屋名古屋店には
足を運ばねばなるまいて。Goto
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